第六十九話 二人の参加者その二
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「まあ可愛いかな」
「いや、かなり可愛いだろ」
「まるでアイドルじゃない」
「あれで普通だろ?」
「そうでしょ、普通に」
「何処がだよ、滅茶苦茶可愛いだろ」
これが転校生に関する意見だった、そして先生については。
「ボーイッシュ?」
「モデルみたいなスタイルよね」
「背高過ぎるだろ、下手な男より大きいぞ」
「あの高さがいいんじゃない、凛とした綺麗さで」
「何処がだよ、マネキンみたいだろうが」
本当にそれぞれだった、どちらも評価が分かれていた。
しかしどちらも多方はというと。
「可愛いじゃない」
「そうよね」
「あの先生綺麗だし」
「美人よね」
「どちらもいいじゃない」
これが多方の評価だった、それぞれの主簡による意見はあるがおおむねどちらも美人だというのだった。
そして樹里もだ、その転校生と新任の先生を見てから上城に話す。
「可愛いしね」
「先生は?」
「美人よ」
自分で観た目からの言葉だ。
「凄くね」
「そうなんだ」
「そう、転校生の娘私達と同じ学年だけれど」
「あっ、同級生なんだ」
「そうなの。それでも私達よりずっと小柄で」
樹里は転校生の背のことも話す。
「大体一五〇位かしら」
「外国の人なのに」
「外国の人でも小柄な人は多いじゃない」
樹里はその背を聞いて少し驚いた上城にこう返した。
「そうでしょ、白人の人でもね」
「最近はそうかな」
「確かにドイツとか北欧の人には大柄な人も多いけれど」
「ギリシアだとなんだ」
「イタリアやスペインの人もね」
こうした国の人達もだというのだ。
「結構小柄よ」
「ラテン系はなんだ」
「ギリシア人もそうみたいね」
「そうだったんだ」
「今は白人でもそうした国の人達の平均身長は日本人とあまり変わらない筈よ」
日本人の平均身長とだというのだ。
「あまりね」
「そうなんだ」
「そうなの、特に個人差ね」
これが一番の要因だというのだ。
「ドイツ人でも小柄な人はいるし」
「ヒトラー、いやヒトラーは違ったね」
「あの人は一七〇あったみたいね」
一七二とも一七五とも言われている、少なくとも当時のドイツ人の間でも今でも小柄とは言えない位だ。
「とにかく個人差があるから」
「その娘もなんだ」
「そう、白人でもね」
小柄な場合があるというのだ。
「そう思っていいわ」
「そういえば剣士の人は皆」
「背が高いわよね」
「そうだね」
上城も含めてだ、彼にしても背は高い。
「個人差だね、本当に」
「そうよ、それでその娘とね」
樹里は転校生の話からさらに話した。
「新任の先生だけれど」
「そういえば先生も来たんだよね」
「ギリシアからね」
「何かギリシアが多いね」
ここでだ、上
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