第48話 男の子は母親好き、女の子は父親好き
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目で見られた挙句、お登勢に蹴られたのだから溜まった物じゃない。
「へぇ、なんだか運命的なのを感じますね」
「何が運命だよ。こっちとしちゃはた迷惑も良い所なんだからな! ったく、どうせどっかのヤンママが出来ちゃったは良いが育てるのがかったるくて捨ててったんだろ? 確かに家は万事屋やってるけど、だからって孤児院してる訳じゃねぇんだっつぅんだよ」
そう言って赤子を高い高いなどしてあやしたてる銀時。何だかんだ言って結構さまになってたりしている。
「何だか赤ちゃん喜んでるね。お父さん何所でそんなあやし方覚えたの? 凄い手馴れてるよね」
「おい、お前今の今まで誰に育てられたのか言ってみろ!」
額に青筋を浮かべてなのはを睨む銀時。確かに彼女の発言は心外意外の何者でもなかった。
まぁ、実際育児に関しては参考書を読む事もなくお登勢とマンツーマンであたふたしながらしてたのが実際の話なのだが。
それでも此処まで元気に育ってくれたのは嬉しい限りだったりする。
ふと、銀時の腕の中で赤子が愚図り始めた。眉を顰めて不満そうな顔をしている。
何かを訴えているようだ。
「ん? 腹減ったのか」
「キャットフードデモアゲマスカ?」
「てめぇで食ってろ猫婆。そんな事よりもあれだ。おい婆、さっさと用意してくれ」
銀時があれと言ってお登勢を見る。それを受けてお登勢も面倒臭がりながらも頷き用意を始める。
「お父さん、あれって何?」
「赤ん坊で腹減ったらミルクが欲しいに決まってるだろうが。てめぇもガキの頃散々飲んだだろ? ……って、もう覚えてねぇか」
案外赤ん坊の頃の記憶を覚えている人も居るだろうが、大概の人は忘れていたりしているのが殆どだったりする。
まぁ、別に覚えてても意味ないのが本音だったりするのだが。
「だったら問題ないネ。私がミルク出すからそれを飲むヨロシ」
「あ、だったら私もやるやる! 私もやってみたい」
「そう言うのは胸で谷間作れるようになってからにしろ。この【絶壁シスターズ】」
銀時の最後の発言に激しく激怒する神楽&なのはのコンビは放って置いて、奥の台所からお登勢が哺乳瓶を持って戻って来た。中には乳白色の液体が並々入っている。
「ほらよ」
「おうっとと、忘れる所だったぜ」
赤ん坊に飲ませる前に哺乳瓶の液体を数的自分の手首辺りに垂らしだした銀時。何かを確かめる動作をしているようだが、はっきり言ってお登勢以外の面子には意味不明の動作と言えた。
「何してるアルか? 銀ちゃん」
「ガキが飲むミルクってなぁな、人肌程度の温度って決まってるんだよ。そうしねぇとガキが飲まねぇからな」
確認を終えると哺乳瓶を赤子に近づける。先端に取り付けられた乳首に赤子はしゃぶりつき勢い良く飲み始めた。
ミルクが欲しかったと言うのも去る事
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