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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第5話 使命〜今までとこれからと〜
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「まあ、問題ないよ。というか、今から走って行ってもなのはより先に動物病院にたどり着ける自信はある!」


「そうなのか?」


「ああ」


 最悪、家の屋根を飛んでいけば、動物病院まで一分もかからない。


「といっても、流石にこれ以上は気が引ける。そろそろ向かったほうが良いじゃろう」


「ああ、そうさせてもらうよ」


そうと決まればすぐに動こう。
俺は電話を片手にタンスの引き出しに手をかけて中の服を取り出した。


え?どうしてかって?・・・今着てるのは翠屋でも着てたジャージだから・・・ね?さすがにこのままじゃまずいでしょ?
だからとりあえず服は変えておく。


「ツカサ・・・・・・頼んだぞ」


 着替えをしている途中、じいさんは懇願するように言った。
 あ、そうだ。


「・・・一つ、聞き忘れてたんだけど」


「なんじゃ?」


「じいさんは・・・・・・ビーストを野放しにしていたら起こること・・・わかってるんだよな?」


「・・・・・・・・・・・・うむ」


「・・・・・・・・・そっか」


 ならいいんだ、あとは任せておけ、と、最後に言って、俺は電話を切った。


「・・・・・・・・・・・・」


 切った電話をポケットに入れ、上着を羽織る。
 タンスに入ってた中で、デザインがなんとなくバリアジャケットに近いものを選んで着てみたつもりだ。これなら一目見ただけで俺とはわからない・・・って顔のこと忘れてたわ。


「顔は・・・どうしようか」


 衣装変えても顔がわかればそりゃあ意味ないわな。
 そうなると・・・・・・仕方ないか。
 右手を前にかざし、目を閉じて集中する。


「・・・・・・再現(リプロダクション)開始(スタート)」


 俺がそう呟くと、かざした右手の辺りに力の流れが生まれる。
 H.E.A.R.T.(S)システムの能力の一つ、『再現(Reproduction)』。これによって俺は記憶の中にある一つの小道具を想像することができる。


「・・・・・・・・・黒崎一護、虚化!」


 さらに、求めるものの名を口にし、イメージを形にする!


「・・・・・・・・・ふう」


 かざしていた右手を裏返す。そこには、白い仮面が一枚握られていた。


 俺が再現したのは、アニメ『BLEACH』の主人公、黒崎一護が虚化する際に付けていた仮面だ。
 これなら、パッと見俺は誰だかわからないはずだ。
 すぐさま、その仮面を顔につける。
 なお、俺には霊圧なんてものはないから、付けたところで暴走の心配もない。


「オオ、ヤッパコエモカワルノカ」



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