暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第5話 使命〜今までとこれからと〜
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に、魔法を知らない以上は、戦闘も今までどおり近接戦が主体になるだろうし」
あの高町なのはは、事件のあいだに劇的な成長を見せているが、それも生まれ持っての才能と、ユーノの適切な指導があったからこそ出来たもの。
今の俺にそんなことは期待できない。いつ戦闘が起きるかわからない以上、成長の伸び幅のわからない魔法に手を出す余裕などはないのだ。
「あと、原作介入の件じゃが、お主にはできるだけ、原作のメンバーに接触してもらいたいのじゃ」
「は?なんで?」
俺が関わればどんなイレギュラーが起こるのかわからないんだぞ?それなのに原作メンバーに接触しろと?
「よいか、この世界にビーストが侵入している以上、既にイレギュラーの起こる確率なんぞ高くなっておる。お主が原作に介入したところでイレギュラーが起こる確率など変わりはせんよ」
「?だったら、なおさら関わる必要はないんじゃ・・・」
「・・・・・・わしの話を聞いておったか?わしは今、『お主が関わらんでも、イレギュラーが原作に起こる可能性がある』と言ったんじゃぞ?この意味がわからんのか?」
「ッ!まさか・・・」
「うむ、奴らもこの世界が『リリカルなのは』の世界であることに気が付いておるはず。魔法なんて規格外な技術は、奴らからしても喉から手が出るほど欲しいはず。そうなると、奴らは・・・」
「高確率で原作に介入してくる・・・!」
「あるいは、既に介入しておるかもしれん。ビーストがかなり前からこの世界に来ていたとしたら、管理局へも、既に手が回っておるかもしれんな」
「マジかよ・・・」
そうなればなのは達を放っておくわけにも行かない。
ジュエルシードを集めるために魔法を使い続けていたら、いつかはビーストに感づかれるかもしれない。そうなると奴らと戦うことも考えないと・・・ああ、なるほどね。
「つまり、俺が原作に発生するイレギュラーから、みんなを守れと言いたいんだな?」
「そうじゃ、ビーストに対抗できるのは、今現在お主しかおらん。十年後はどうかわからんが・・・そこまで無事に原作が進行する保証などどこにもない。じゃから、お主が彼女たちをイレギュラーから、ビーストから守るのじゃ」
ビースト討伐に原作キャラの護衛・・・やることが多そうだな。
「・・・引き受けてくれるか?」
「もちろんだ。喜んで、とは言わないけど、引き受けるよ」
「そうかそうか!・・・・・・・・・ところで、さっきの念話が届いてからもうかなり時間が経っておるが、大丈夫なのか?」
そういえばそうだ。もう今さっきの念話から十分、とは言わないけど、それでもかなりの時間が経っていた。
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