暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第5話 使命〜今までとこれからと〜
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を討伐してもらうことになる」


「可能な限り?」


「ビーストがいつごろからこの世界に侵入してきたのかはまだよくわからんのじゃ。それを確認するあいだに、どれだけ数や勢力が増しておるかもわからんし」


「なるほどな」


 数がわからない以上、手当たり次第に狩るしかないということか。


「それと、お主が生前使っていた武装なんじゃが・・・覚えておるか?」


「ああ、さっきフィルターが外れたおかげで思い出したよ」


「ならよい。一応お主が死んだ時にこっちで預かっておる。今からそっちに送るが、問題ないか?」


「ああ、頼む」


「では・・・・・・・・・フン!」


 じいさんの力んだ声が聞こえて数秒後、仏壇のある和室の方から光が漏れ出してきた。
 俺はとりあえずリビングから和室に移動して、その光の目の前に立った。


 光は徐々に小さくなり、やがて完全に消えた。
 そして俺の目の前に現れたのは・・・・・・


「・・・・・・・・・・・・え?」


 赤い宝石の埋め込まれた、一個の指輪、だった。


「・・・・・・えーっと、じいさん?確か俺の武装は、剣・・・だったはずなんだが?」


 そう。記憶では、そうなっていたはずだ。
ていうかこんな指輪、見たこともないんだが・・・


「いや、お主の世界に『デバイス』があったじゃろ?さすがに剣を持ち歩いて街中を歩くのもどうかと思ってな」


「うんうん」


「こんなふうに、いつでも持って歩けるように指輪の形にしてみたのじゃ!もちろんお主が念じればいつでも武器に変化するぞ?」


「はあ・・・・・・これが?」


 とりあえず目の前にプカプカ浮いている指輪を右人差し指に装着した。


「適当に命令してみろ。別にどんなセリフでも反応するぞ?」


「・・・・・・・・・起動(アウェイクン)」


<Standing By>


 ピピッて音が鳴ったあとになんか声が聞こえてきた。
 てか・・・この声って・・・まさか


「・・・・・・・・・マルチフォーム」


<Complete>


 すると指輪は宝石の部分から発光。一旦俺の指から外れたあと、その光は指輪全体に渡り、指輪の輪郭しか見えなくなった。


<Multi Form>


 輪郭しか見えなくなった指輪は、徐々にその形を変え、5秒もしないうちにひと振りの両手剣に変わった。


「・・・・・・・・・」


 俺はその剣を両手でつかんだ。うん、確かに俺が使っていた剣だ、間違いない。


「どうじゃ?これでもし魔導士と戦うことになっても、怪しまれずに剣を展開できるじゃ
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