神鳴殿
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ビスカ」
「こんなの、全部私が」
完全に壊れた魔水晶を見つめ笑うルーシィとカナ。
更に破壊しようとビスカはライフルを構え直そうとし――――――――
「!」
ビキッ、と。
「あああああっ!」
その体に雷が直撃したかのような電撃が走る。
「きゃっ!」
「ビスカ!」
「おい!しっかりしろ!ビスカ!」
「何コレ!?どうなってんの!?」
ドサッと倒れるビスカ。
「だから言ったじゃない。あれに手を出したらいけないって。最後まで聞きなさいよ」
「ティア!」
「どういう事だ!?」
呆れたように溜息をつくティアに、ナツが問う。
ティアはゆっくりと目を空に向け、魔水晶の1つを指さした。
「あの魔水晶には生体リンク魔法、攻撃してきた者と自分のダメージを連結させる魔法がかけられているわ」
「え!?」
「神鳴殿を壊すのは自由だけど、そのダメージはそのまま自分に返ってくるの」
「そんな!」
その言葉に驚愕する一同。
「このままじゃ街の人まで!」
「ラクサスをやるしかない!行くよっ!」
「あたし・・・出来るだけ街の人避難させてみる!」
「雷神衆はまだ2人いる!気を付けるんだよ!」
戦えるメンバーは各々叫び、ギルドを出ていく。
「ふはははっ!どうだジジィ!次の人質は街の人間全てだ!」
「何考えてんだ、あの野郎!」
「ナツ!」
ビスカを抱えているレビィが顔を上げる。
ナツは屋根に飛び降り、そのまま下って行った。
「ここまでやる事は・・・」
「ここまで?」
驚愕するフリードに振り返らず、ラクサスは呟く。
「やりすぎだろ!?」
ズガガガ・・・と音を立て、ナツは屋根を下る。
「俺の限界は俺が決める」
ラクサスの声に怒りが混じる。
「そんなにマスターになりたきゃ、じっちゃんと戦ってみろよ!」
ガン、と。
ギルドを囲む術式に引っかかり、ナツは外に出られない。
「これァ潰し合いだぁ!どちらかが全滅するまで戦いは終わらねぇ!」
ラクサスが叫ぶ。
「いい加減にしろよ、ラクサス!」
ガコォ、と音を立て、ナツが額を術式の壁に打ちつける。
その額から血が流れた。
「ナツ・・・落ち着いて!」
「落ち着きなさいよバカナツ!」
無理矢理出ようとするナツを止めようとティアも屋
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