暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
神鳴殿
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ビスカ」
「こんなの、全部私が」

完全に壊れた魔水晶(ラクリマ)を見つめ笑うルーシィとカナ。
更に破壊しようとビスカはライフルを構え直そうとし――――――――

「!」

ビキッ、と。

「あああああっ!」

その体に雷が直撃したかのような電撃が走る。

「きゃっ!」
「ビスカ!」
「おい!しっかりしろ!ビスカ!」
「何コレ!?どうなってんの!?」

ドサッと倒れるビスカ。

「だから言ったじゃない。あれに手を出したらいけないって。最後まで聞きなさいよ」
「ティア!」
「どういう事だ!?」

呆れたように溜息をつくティアに、ナツが問う。
ティアはゆっくりと目を空に向け、魔水晶(ラクリマ)の1つを指さした。

「あの魔水晶(ラクリマ)には生体リンク魔法、攻撃してきた者と自分のダメージを連結させる魔法がかけられているわ」
「え!?」
「神鳴殿を壊すのは自由だけど、そのダメージはそのまま自分に返ってくるの」
「そんな!」

その言葉に驚愕する一同。

「このままじゃ街の人まで!」
「ラクサスをやるしかない!行くよっ!」
「あたし・・・出来るだけ街の人避難させてみる!」
「雷神衆はまだ2人いる!気を付けるんだよ!」

戦えるメンバーは各々叫び、ギルドを出ていく。









「ふはははっ!どうだジジィ!次の人質は街の人間全てだ!」











「何考えてんだ、あの野郎!」
「ナツ!」

ビスカを抱えているレビィが顔を上げる。
ナツは屋根に飛び降り、そのまま下って行った。










「ここまでやる事は・・・」
「ここまで?」

驚愕するフリードに振り返らず、ラクサスは呟く。










「やりすぎだろ!?」

ズガガガ・・・と音を立て、ナツは屋根を下る。










「俺の限界は俺が決める」

ラクサスの声に怒りが混じる。










「そんなにマスターになりたきゃ、じっちゃんと戦ってみろよ!」

ガン、と。
ギルドを囲む術式に引っかかり、ナツは外に出られない。











「これァ潰し合いだぁ!どちらかが全滅するまで戦いは終わらねぇ!」

ラクサスが叫ぶ。












「いい加減にしろよ、ラクサス!」

ガコォ、と音を立て、ナツが額を術式の壁に打ちつける。
その額から血が流れた。

「ナツ・・・落ち着いて!」
「落ち着きなさいよバカナツ!」

無理矢理出ようとするナツを止めようとティアも屋
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ