神鳴殿
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?『マスター』。はははははっ!》
その言葉を最後に、ギルド中の情報ボートが消える。
残ったのは呆然とするナツ達と驚愕するマカロフ、唖然とするティア。
「何を考えておる、ラクサス!関係ない者達まで巻き込むつもりかっ!」
ラクサスの行動に、マカロフは怒り叫び声を上げる。
神鳴殿を起動させた・・・それが意味するものはただ1つ。
だが―――――――。
「んぐっ」
それをマカロフが言う事はなかった。
「!」
「じっちゃん!」
「どうしたの!?」
突如胸を押さえ、苦痛の声を上げたのだ。
「うう・・・」
そのまま胸を押さえてマカロフは倒れ込む。
「大変!いつものお薬!」
それを見たミラは慌てて薬を取りに階段を上がっていく。
「こんな時に・・・!」
「マスター、しっかりしてください!」
「くう・・・」
「サルディア!お前の召喚者に治癒が可能な者はいないのか!?」
「いないよ!いたらクロス君だって治してる!」
ビスカとレビィ、ヒルダとサルディアが駆け寄る。
マカロフはきつく目を閉じ、苦痛を堪えていた。
「神鳴殿って何だよ!?」
「ううう・・・」
「じっちゃん!」
ナツが声を荒げるが、マカロフはただ苦痛の声を上げるだけ。
すると、薬を持って階段を下りてきたミラが慌てた様子で近くの窓を指さした。
「大変・・・!皆・・・外が!」
ギルドの屋上。
ミラに言われて外を見ようと屋上に出たナツ達は、全員空を見上げていた。
「何だアレ」
「雷の魔水晶・・・?」
「あんなものが・・・」
丸い球体。
黄色く透き通って、中に雷の模様が回っている。
「街中に浮かんでる」
そしてそれは、マグノリアの街をぐるっと一周するように浮かんでいた。
「1つ1つの魔水晶にものすごい魔力の雷が帯電している」
「まさか神鳴殿て・・・雷の宮殿とかそういう意味?」
「この街をそれに見立てて・・・」
「てか、あれが放電したらどうなっちゃう訳?」
ルーシィが空を指さす。
「放電すれば、街中に無数の雷が落ちるわ」
こんな状況でも冷静に、ティアが呟いた。
その青い目は真っ直ぐに神鳴殿を見据えている。
「そんな事はさせないわ!スナイパーライフル換装!」
それを聞いたビスカが自分の魔法、|銃士(ザ・ガンナー)を使って別空間からライフルを取り出し、構える。
「!待ちなさいビスカ!神鳴殿に手を出したら・・・!」
ティアは慌てて静止を掛けるが、時既に遅し。
銃口が伸び、スコープを使って目標を捉え・・・神鳴殿を1個破壊した。
「やった!」
「やるじゃない、
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