神鳴殿
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
葉に感激する。
「つー訳で」
――――――が、感激を感激のまま終わらせてくれないのがこのナツであり。
「今から第2回バトル・オブ・フェアリーテイル開始だぁー!全員かかってこいやー!」
『はいい!?』
「やめーい!」
感激は一瞬にして消え去った。
「だって俺達何もしてねーじゃん!ホラ!バトルしよーぜ!」
「やめてよ・・・アンタが言うと冗談に聞こえないから」
「どうしてもってんなら相手にならなくもないよ」
「カナ、のらないの」
空を切る音と共に拳を突き出すナツにルーシィが呆れ、カナが笑い、ビスカが注意する。
「ナツ・・・女のコ相手にバトルとかはないと思うよ」
「女とか男とか関係ねーし!」
「うわっ、すげームカツク顔」
どんな顔かというと、目は半開き、左の眉を上げて右の眉を下げ、口を開いたへの字のようにしている。
すると、そこにセルリヒュールを構えたヒルダが歩み寄った。
「そうか・・・そう言うのならば私が相手になろう。この怒りと苛立ちを魔力に変え、最大の砲撃をお前に放つ!覚悟しろ!」
「すいませんでしたーーーーーーーーーっ!」
「頭下げるのはやっ!」
『あはははっ!』
魔王の名を持つヒルダには勝てず。
そんな和気藹々を具現化したようなメンバーの様子を、ガジルとジュビアの元ファントム組が遠目で眺めていた。
「どうしたの、ガジルくん」
「別に・・・」
ジュビアの問いに、ガジルはぶっきらぼうに答える。
「楽しいギルドだよね」
「イカれてるぜ」
そんな会話をしていると、ミラがふとギルドの入り口を見る。
「あれ?何かしら」
「ん?」
ミラの言葉にカナがそちらを向いた瞬間、突如ギルドの入り口を塞ぐかのように髑髏マークが現れた。
現れたのはそこだけじゃない。
「何だ!?」
「術式の情報ボードがギルド中に!?」
ビービーと警告音のような音が響くギルド。
その音が止んだと同時に、声が響く。
《聞こえるか、ジジィ。そしてギルドの奴等よ》
「ラクサス」
聞こえてきたラクサスの声にナツが呟く。
《ルールが1つ消えちまったからな・・・今から新しいルールを追加する》
「新しいルール?」
「ふざけた事を・・・」
サルディアが首を傾げ、ヒルダが憎々しげに呟く。
《バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に、俺は『神鳴殿』を起動させた》
それを聞いた瞬間、マカロフとティアが驚愕する。
「神鳴殿じゃと!?」
「何言ってるのよ・・・そこまでやる必要ないじゃない!」
あのポーカーフェイスのティアでさえ目を見開き、唖然としている。
《残り1時間10分。さあ・・・俺達に勝てるかな?それともリタイアするか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ