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Element Magic Trinity
神鳴殿
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葉に感激する。

「つー訳で」

――――――が、感激を感激のまま終わらせてくれないのがこのナツであり。

「今から第2回バトル・オブ・フェアリーテイル開始だぁー!全員かかってこいやー!」
『はいい!?』
「やめーい!」

感激は一瞬にして消え去った。

「だって俺達何もしてねーじゃん!ホラ!バトルしよーぜ!」
「やめてよ・・・アンタが言うと冗談に聞こえないから」
「どうしてもってんなら相手にならなくもないよ」
「カナ、のらないの」

空を切る音と共に拳を突き出すナツにルーシィが呆れ、カナが笑い、ビスカが注意する。

「ナツ・・・女のコ相手にバトルとかはないと思うよ」
「女とか男とか関係ねーし!」
「うわっ、すげームカツク顔」

どんな顔かというと、目は半開き、左の眉を上げて右の眉を下げ、口を開いたへの字のようにしている。
すると、そこにセルリヒュールを構えたヒルダが歩み寄った。

「そうか・・・そう言うのならば私が相手になろう。この怒りと苛立ちを魔力に変え、最大の砲撃をお前に放つ!覚悟しろ!」
「すいませんでしたーーーーーーーーーっ!」
「頭下げるのはやっ!」
『あはははっ!』

魔王の名を持つヒルダには勝てず。
そんな和気藹々を具現化したようなメンバーの様子を、ガジルとジュビアの元ファントム組が遠目で眺めていた。

「どうしたの、ガジルくん」
「別に・・・」

ジュビアの問いに、ガジルはぶっきらぼうに答える。

「楽しいギルドだよね」
「イカれてるぜ」

そんな会話をしていると、ミラがふとギルドの入り口を見る。

「あれ?何かしら」
「ん?」

ミラの言葉にカナがそちらを向いた瞬間、突如ギルドの入り口を塞ぐかのように髑髏マークが現れた。
現れたのはそこだけじゃない。

「何だ!?」
「術式の情報ボードがギルド中に!?」

ビービーと警告音のような音が響くギルド。
その音が止んだと同時に、声が響く。

《聞こえるか、ジジィ。そしてギルドの奴等よ》
「ラクサス」

聞こえてきたラクサスの声にナツが呟く。

《ルールが1つ消えちまったからな・・・今から新しいルールを追加する》
「新しいルール?」
「ふざけた事を・・・」

サルディアが首を傾げ、ヒルダが憎々しげに呟く。

《バトル・オブ・フェアリーテイルを続行する為に、俺は『神鳴殿』を起動させた》

それを聞いた瞬間、マカロフとティアが驚愕する。

「神鳴殿じゃと!?」
「何言ってるのよ・・・そこまでやる必要ないじゃない!」

あのポーカーフェイスのティアでさえ目を見開き、唖然としている。

《残り1時間10分。さあ・・・俺達に勝てるかな?それともリタイアするか
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