第三十話
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告げていいのだろうか。
「どうかしたか」
「……超、現実を突きつけても良いか」
「何か有るのか」
「魔法世界は崩壊しない。少なくとも後2000年は持つ」
「バカな、10年以内に魔法世界は崩壊すると私の歴史が証明している」
「それなんだが、ここに来る為に使ったタイムマシンを見せてくれないか」
「……これがそうね」
そう言って超が取り出したのは少し大きい懐中時計だった。それを受け取り久しぶりに全力で『理解』する。
「なるほどね。帰すよ」
「何か分かったのか」
「結論から言えばこいつはタイムマシンじゃない」
「なぜそんな事が分かる」
「それがオレだからとしか言いようが無いが、まあいい。オレもちょっと昔話をしてやろう」
オレは色々な事を話した。この世界に飛ばされキティと出会った事からオレがこの世界に来て行なってきた事、転生者の事も含め全てを語った。
「では、この世界の未来では」
「少なくともオレが生きている限り、超の言う未来にはならないだろう」
「そうか、この世界ではあんな未来にはならないか」
安心したのか超の目から涙がこぼれる。
オレは何も言わずにコーヒーを入れに店の奥に引っ込む。
数分経ってから超の分のコーヒも入れて戻る。
「それで、超はこれからどうするんだ」
「どうするとハ?」
また似非中国人に戻ったみたいだ。
「元いた場所に帰るのか、それともこのまま居るのか」
「帰ろうにもカシオペアには莫大な魔力がいるネ。それこそ極東1の魔力を持つ近衛木乃香さんでも5、6人はいるヨ」
「その程度なら今すぐにでも用意してやれるぞ」
「遠慮しとくネ。カシオペアがタイムマシンでないと分かった以上私は確実に元の世界へ帰る方法が無いと言ってもイイ。なら私はここで世界を見ていたいネ。私の世界が辿り着けなかった世界を」
「子供が何言ってるんだか。新しい夢でも見つけて幸せに暮らせば良いだろう。オレみたいに」
「私は世界が平和であればそれで良いネ。後は科学に全て捧げてやるネ」
「ならオレはこれ以上何も言わんよ。次いでなんだがどうやって未来を変えようとしたんだ」
「それは」
超が行なうつもりだった計画を聞いている途中にキティ達が帰ってきて、そのキティを見た超が唖然としていた。なぜかと思ったが、考えてみればオレが居なかったらキティは今のリーネと瓜二つな事を今更ながら思い出した。性格もだいぶ丸くなったし。それはさておきオレが超の計画を聞き終わって思った事は。
「おもしろい」
これ一言に尽きた。そして
「オレも協力するぞ」
とい
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