第二十八話
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『ケケケ、ホラホラガンバレ』
『くっ、我が手に宿るは炎の精と風の精、荒れ狂い舞い上がれ。フレイムフェザー』
『ヨット、コンナ数ジャアオレニハアテレナイシ刹那ガコウゲキニウツレネエダロ』
『そうでもありません。汝は炎。空を舞いし気高き魂。奴を燃やせ』
『ついでにおまけや。プラクテ・ピギナル 炎の精霊599柱、集いて来りて敵を撃て。魔法の射手 炎の599矢』
『チッ、ヨケキレネエカ』
『わわ、チャチャゼロ大丈夫?』
『ダイジョウブジャネエヨ、ウデガトレチマッタジャネエカ。シカタネエ、ウデヲ直シテクルマデ休憩ダ』
『『『は〜い』』』
「これが、魔法」
「そう、何でも出来る夢の様な物ではなく、危険に満ちた代物」
「なんで三人は魔法を覚えてるんです。あんなに危ない物なのに」
「三人の生まれた環境と境遇のせいとしか言えないわ。リーネと刹那は......普通の人間じゃないの。リーネは生まれ方が特殊な真祖の吸血鬼、刹那は烏族、鴉天狗と人間との間に生まれた半妖。木乃香は生まれた時からその身に莫大すぎる魔力から兵器として利用される可能性があるの。だから自分を守る為の力が必要になるの」
「でも、それじゃあリーネは成長しないんじゃあ」
「大丈夫よ、ちゃんと成長する方法は在るから」
「あれ?でもリーネが吸血鬼ってことはエヴァさんも吸血鬼でリーネ達が使ってた魔法が3種類在って。てことはアリアドネーに辿り着いた吸血鬼って」
「私の事よ。賞金首は私の夫。夫も普通の人間ではないし、そもそも何なのかも分からないの。人間がベースになっている事だけは分かっているんだけどそれ以外は全く分からないの」
「ああ、なんか訳が分からなくなってきた」
「今日の所はここまでにしときましょうか。部屋を用意してあげるから」
「いえ帰らないと親が心配するんで」
「心配は要らないわ。別荘の中の1日は外での1時間だから、それに千雨ちゃんにはここを出るまでに決めてもらいたい事が在るの」
「何をですか」
「魔法を知った千雨ちゃんのこれからの生き方よ。1つ目は、このまま何もせずにもとの生活に戻る。2つ目は魔法で記憶を操作して今日在った事を忘れてもらうわ。その時は周りと認識がずれない様にもしてあげる。3つ目は魔法を覚えてこちら側に来る。この中から選んでもらうわ、どれを選んでも後悔だけはしないでね。私のおすすめとしては3つ目ね」
「どうしてですか」
「近衛門、学園長のことなんだけど、何かを企んでるみたいなの。素質のある娘を調べ始めていて、その中にリーネ達は既に含まれているの。たぶん千雨ちゃんも調べられてると
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