第二十七話
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第27話 研究成果
side 三人称
戦いは一方的なものだった。
戦いというよりもただの嬲り殺しというのがぴったりの状況だった。
生かさず殺さずじわじわと手を潰されていくという状況に絶望の表情しか浮かばない。
対する相手の表情は伺う事が出来ない。なぜなら頭部を覆う仮面を着けているからだ。
彼の名はレイト、いや、今の彼は仮面ライダー1号。
しかし、テレビに出てくる仮面ライダーとは違う。
彼は改造されてもいないし、平和の為に戦っている訳でもない。そして、能力面でも強く技能も優れている。ただ、仮面ライダー1号の姿で戦っているだけだ。
だが同じ所もある。それは彼が強者であるという事だ。
side out
side 中野
ちくしょう、やっぱり強すぎる。
最初から押されっ放しだし、魔法は躱される。何より投影をさせてもらえない。
投影の途中の魔力の状態である剣を破壊するなんてどうやってるんだよ。
ゲイボルグさえ投影できれば勝てるのに、畜生。
オレはオリ主なんだぞ、神に選ばれたんだぞ。
それなのに、それなのにどうして勝てないんだよ。
side out
side タカミチ
うわあ、修行をつけられてたときとかわらないなあ。
先読みに継ぐ先読みで反撃手段を確実に潰しながら一方的に痛めつける戦い。
懐かしいなあ。よく生き残れたよね僕たち。
あれ、なんだか眼から汗が。
side out
side 零樹
すごいすごい。お父さん、本当に作ってくれたんだ。
今の僕は小さいから変身できそうにないけど、大きくなったら僕も仮面ライダーになるんだ。
そして困ってる人たちを助けるんだ。
お父さんが言っている“偉大なる英雄”になるために。
side out
side リーネ
零樹ったらあんなにはしゃいじゃって。それもそうか、目の前に憧れているヒーローがいて、いつか自分もなれるんだから。
......少し羨ましいかな。
私も何かねだってみようかな。けど今はあまり欲しい物も無いし。
まあその内何か考えておこっと。
それにしてもやっぱりお父様は強いわね。
お母様もお父様と同じ位強いらしい。
私もいつかは追いつけるのかな?
side out
side 刹那
いつ見ても父上の戦い方はすごいなあ。相手に何もさせないで手数で押す。
ウチもいつかはやってみたいなあ。
けど零樹はずるい。ウチやって欲しいもんとかあるのに。
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