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鉄槌と清風
40部分:39:ガジェットドローン
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ィングガードは防御を、フルバックは射撃強化や身体強化の魔法などを随時かけ。
 小隊長は、多重弾殻射撃の準備を開始。

 近くで見る自動機械は、色は全体的に青っぽく、背後から触手のような黄色いコードが延びている。
 攻撃方法は、何らかの光学兵器に、あの触手で捕らえての締め付け?辺りと予測し

 「ヴィータ、崩すから一機ずつ確実に頼む」

 「了解、崩したのは気にしねーで前進めよっ!」

 「任せる」

 だん、っと最初に踏み込む良彦、光線を撃たれるが、小さなシールドで弾き、『捌き』…体さばきで避け…相手の近距離に踏み込む。
 不可視の『凪』が一瞬乱され青の光りが見えるが、直ぐに制御を取り戻しつつ…相手の足元へ魔力を込めた震脚、魔力は風に変わり、その風が震脚の一瞬だけ強くなり、相手を揺らす。
 体勢を崩したそれは、無視し次の相手へ…後では体勢を崩した自動機械にヴィータのハンマーが打ちこまれている。

 「まず、一機」

 「なら、これで2だな」

 伸びてきた触手を『弾き』ながら、引き寄せ…右拳をど真ん中に叩き込む。
 バチバチっとショートしながら、動きを止める自動機械…良彦とヴィータ、どちらも小さな体に反し、かなりのパワーを身に秘めている。

 「いや、4だな」

 前方で良彦とヴィータに撹乱されている自動機械、その2体に隊長の射撃が命中…消される事を前提とした弾殻が消えるが、本命が機械を打ち抜く。

 「なら、後半分くらいかな、さっさと終わらすか」

 「だな、こんなの動きがトロイから直ぐだ」

 軽口を叩きつつ、時に良彦が体勢を崩したのをヴィータが、ヴィータが動いて反応したのを良彦が、撃ち砕く。
 数分後応援に来た自動機械含め約20機が、残骸になっていた。

 「よし、急いで中」

 隊長が指示を出そうとした瞬間、建物から爆音…それに反応し、フルバックの隊員が防御フィールドを即時展開、少し遅れて、良彦もそれに重ねるように。

 「ゼピュロス」

 『風の結界』

 カートリッジを1発ロードし、フィールドを強化して行く。
 爆発が収まり、建物は炎上…消火班や検察要員を急いで呼んで、一旦小隊任務は終了。
 主要な資料や研究機材などは持ち去られたり破壊されていてほとんどわかることは無かったが、高度な魔力集積研究がされていた事だけはわかったらしい。



 数日後、隊舎で先日の事件の資料整理などをしながら。

 「しっかし、あれなんだったんだろうな?」

 「しらね、つか良彦ちゃんと資料纏めとけよ、わかりづれぇ」

 「ちゃんと纏めてあんだろ…えーと、これが…どっちだっけ?」

 「判ってねーじゃねーか、戦闘報告とかは正確なのに、他はだめってどうなんだ、
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