スーパーロボット大戦OG外伝
0501話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ー弾を発射するのではなくレーザーの刃を作り出してバルトールへと向かっていく。そこから先は、まさに一方的な蹂躙と言ってもいい展開だっただろう。何しろ運動性や機動力が自慢のバルトールと比べてもファントムの飛翔速度の方が上なのだから。
レーザーの刃を剥き出しにし、俺の意志のままにバルトールの群れの中を踊り狂うファントム。それをどうにか回避したとしても、そこに突き刺さるのはレーザーやビーム、光線といったグロウセイヴァーから発射された攻撃の数々だ。爆発、爆発、爆発、爆発。
1分程経ち、フルバーストの射撃が終了した後には30機を越えていたバルトールの数は10機にまで減っていた。同時に、その10機にしても多かれ少なかれダメージを受けている。中には手足を全て失い、胴体のみで浮かんでいる機体も存在していた。
『各機、バルトールに攻撃を開始して下さい!』
ヒリュウ改から放たれたレフィーナの命令に従い、突撃していくPTやAM、あるいは特機の数々。それらを見ながら、俺はファントムを戻してグロウセイヴァーへと収納していた。
「……さすが、と言うべきなんだろうな」
通信モニタに表示されたのはイルムの顔だ。グルンガストの位置を確認すると、戦闘になっている場所からは離れて周囲を警戒しているらしい。
「お前はあそこに行かなくてもいいのか?」
バルトールをシシオウブレードで唐竹割にしている無明の姿を見ながらイルムへと尋ねる。
「はっ、お前だけで20機も倒しているから残りは10機程度だ。グルンガストがあそこに入っていったら他の奴等の邪魔になるだけだろうさ。それに無事なバルトールにしてもある程度ダメージを受けている奴が多いしな」
「アクセル大尉!」
ヒュッケバインMk-Uに乗ったオウカからの通信。その顔には喜色満面とでもいうような表情を浮かべていた。
「さすがです、アクセル大尉。あのバルトールをああも一方的に片付けるなんて」
「ODEシステムとしても、さすがに初めて見る攻撃には対処出来なかったんだろうな」
そもそもODEシステムで動いているバルトールにとっては、サイバスターのサイフラッシュやヴァルシオーネのサイコブラスターのような面の攻撃とでも呼ぶような広範囲攻撃は天敵に近いのだ。これが普通の射撃攻撃であれば運動性や機動性の高いバルトールなだけに回避も可能だろう。だが、これらの攻撃はそもそも回避出来る場所がない。そうなると必要になってくるのは攻撃に耐える為の装甲だが……速度を高める為に装甲を犠牲にしたのがバルトールである以上は手も足も出なくなる。
そして俺のフルバーストは、その2機程ではないにしろ広範囲の面射撃的な側面を持っている。しかも向こうにしてみれば初めて見る攻撃なだけに、初見で対処するというのは無理で……
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ