スーパーロボット大戦OG外伝
0501話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
前方からこちらへと迫ってくるのは30機を超える数のバルトールだ。さすがにODEシステムと言うべきか、一糸の乱れもない陣形を組んでこちらとの距離を縮めてくる。その様子を見ながらヒリュウ改との通信回線を開く。戦いの開始を告げたのがヒリュウ改の艦長であるレフィーナだったのを考えると、ハガネよりもヒリュウ改の方が立場的に上なんだろう。DC戦争初期からヒリュウ改の艦長を務めていたレフィーナと、インスペクター事件の最後でダイテツの代わりに艦長を務める事になったテツヤでは経験が違う以上は仕方が無い。
「ヒリュウ改、聞こえているか」
『はい、何でしょう』
通信に出たのはレフィーナ……ではなく、ヒリュウ改のオペレーターでもあるユンだった。まぁ、艦長がわざわざ通信に出るというのもおかしいしな。
そんな風に思いながらも、T-LINKシステムを通してファントムを全機射出。グロウセイヴァーの背後へと待機させる。同時にクロノスから伸びているビームガトリング砲、リニアレールガン、ランツェ・カノーネ2門の砲身を展開。
「これから先制攻撃にバルトールの横っ腹にでかい一撃を放つ。そっちの鉄砲玉の奴等が突っ込みすぎないように指示を」
『ちょっ、待って下さい! アクセル・アルマー、何をする気ですか!』
さすがに俺の言葉に一種の不穏な物を感じたのか、ユンの代わりにレフィーナが通信モニタに顔を出す。その様子を見ながら武器ラックからガン・レイピアとハルバート・ランチャーを取り出しグロウセイヴァーの両手に持たせる。
「何を? お前達も今まで何度か食らってきただろう? 転移攻撃からのフルバースト、一斉射撃だ」
『っ!? 全機に通達。アクセル・アルマーの転移攻撃が行われます。バルトール達に突っ込む者達は注意を!』
よく考えれば、量産型システムXNでマスターコアに転移するというのもありなのか。……それだと結局バルトールはそのままだから消耗戦になるのは代わらないな。それにグロウセイヴァーに搭載されている量産型システムXNだとグロウセイヴァーと一緒に転移出来るのは精々1機か2機。その数でバルトールの群れから攻撃を受けたら一溜まりもない。いや、マスターコアを守らなくてもいいのならどうとでもなるんだが、1ヶ所に留まりながらだと高機動というADの機体特性が死んだも同然だしな。バルトールがマスターコアを破壊する可能性はまず皆無に等しいとは思うが……
「スレイ、ムラタ、お前達2人も聞いていたな? 俺の攻撃に巻き込まれないように気を付けろよ。ただし、俺の一撃が放たれた後はまず間違い無くバルトール達は陣形を崩している筈だ。その隙を見逃すな」
何しろスレイのカリオンは運動性や機動性に優れており、ムラタの無明はシシオウブレードを使う為に近接戦闘に特化している。いや、
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ