暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
[6/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
で見て心配してくる。見ればはやてとリイン、ヴィヴィオまで同じように見てくる。
「大丈夫大丈夫。ほとんど傷も塞がったし。それで、ルシルはやっぱりベルゼブブと・・・?」
一応確認しておく。するとなのは達の表情が一気に強張った。
「そうだよ、シャルちゃん! ルシル君1人残って、私たちが逃げる時間を稼ぐって・・・!」
「いくらルシル君でも、あんなん相手に1人って・・・!」
「判った。みんなはゆりかごから脱出して。私はこのままルシルのところまで行って加勢す・・・っ!」
そこまで言いかけた時、「わっ!?」大きくゆりかごが揺れた。立っていられないほどの揺れ。明らかにルシルの魔術の所為だ。この場で私にしか解らない神秘の奔流を見たから。
「みんなは急いで脱出して」
そう言ってバイクから降りる。身体損傷率は10%を切った。これも“祝福の証ゼーゲン”の加護、そしてシャマルの応急処置のおかげだ。これなら多少の全力戦闘も出来る。
「スバル、ティアナ。なのは達をお願いね」
ゆっくりと通路を歩きながら、ここまで送ってくれたスバル達に告げる。
「「・・・はい!」」
「ん、良い返事!」
「シャルちゃん!」
なのはが私を呼び止める。私を振り向いて、なのはに視線を移す。
「・・・待ってるから。ルシル君と一緒に帰ってきて・・・」
「当然!」
それだけ答えて、私は走る。そして背後からなのは達の音が遠ざかっていく。これでゆりかごを破壊するような魔術を使っても、みんなを巻き込む心配はなくなった。
「今行くから。覚悟しろ、ベルゼブブ!」
私が全力で殴り飛ばすまで、お前が生きていることを願おう、真剣に。通路を走る中、ハッキリと感じられるようになる。ベルゼブブの存在感。地上の時とは圧倒的に違う強大すぎる存在感だ。どうして? こんなにまでなったベルゼブブがいるのに、“界律”が動かないの。そう強く思う。
「何か仕掛けているのか・・・?」
そんなことを考えながら、次第に強くなっていく存在感を頼りに向かう。そして一気にゆりかご内部の風景が変わる。さっきまでは綺麗な内装だったのに、今じゃボロボロに焼け爛れている。何か大きな爆発が起こったようなって。たぶんさっきの揺れ・・・。ボロボロになっている通路を走る。走りにくくて嫌になるけど、そんなことは言ってられない。次第に聞こえてくるのは、怒声と剣戟を繰り返す衝突音、そして爆発音。
「目醒めよ、グングニル!」
ルシルの声。近い。もう少しで辿り着くことが出来る。お腹に当てるようにしていた鞘に納められた“ゼーゲン”を抜く。そして見えた。“グングニル”と、私の“キルシュブリューテ”を携えたルシル、ルシルの目の前に走り込んで来ている“ルートゥス”を携
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ