暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
[4/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
凍結する。視界の全てが白銀世界と化した中、目の前には氷漬けにされたベルゼブブが居る。
「トドメだ。グングニル!」
その場で回転し、遠心力を乗せた“グングニル”を投げ放つ。ベルゼブブに到達するまでに、通り過ぎた周囲の氷を粉砕しながら巻き込んでいく。“グングニル”が当たれば今度こそ終わりだ。
「あぁ、残念ですが足りません」
しかしガラスが割れるような轟音が鳴り響き、全ての氷が砕け散る。それはベルゼブブを凍結していた氷までも。そして迫る来る“グングニル”を回避し・・・
――ライドインパルス――
またあの高速移動。しかし見えている以上は脅威じゃない。ベルゼブブは手にする“キルシュブリューテ”で、私の足を狙うように振る。こちらの足を潰して、そのまま姿を消すつもりだろう。
「させるか!」
“氷雪剣クロセル”を盾にするように構える。神秘のランクとしてはこちらの方がおそらく下だ。たとえ能力が解放されていない“キルシュブリューテ”でも、その神秘は高い。何せ創造したのは“魔神アルメリア・フォン・シュゼルヴァロード”だ。彼女の創る魔造兵装は、どれもがふざけた能力を持ち、神秘も半端じゃない。
「さっさとその汚らわしい手をキルシュブリューテから離せ・・・!」
衝突するお互いの剣から火花が散り、数秒で“氷雪剣クロセル”が切断される。それに、私もベルゼブブもたった1秒程度だが硬直する。だがそれだけ時間が稼げれば十分だ。さっき投げ放った“グングニル”が、ベルゼブブの背後から迫る。
「我が手に携えしは確かなる幻想!」
私の
呪文
(
スペル
)
を聞き、ベルゼブブがすぐに行動に移ろうとするが、背後から迫る“グングニル”に気付いたようだ。上半身を捻って躱そうとするがすでに遅く、“キルシュブリューテ”を持っていた右腕が吹き飛ばされた。私は左手で戻って来た“グングニル”を掴み取り、空いた右手で宙を舞う“キルシュブリューテ”を取る。
「おおおおおおッ!」
右の“キルシュブリューテ“をすぐさま前方、ベルゼブブへと向けて振り下ろして「ぐぅっ!!」一瞬で左腕を斬り落とす。これで両腕を失ったわけだ。
――怠惰の力――
が、それは一瞬だった。気付けば失っていたはずの両腕が再生された。手にしているのは“ルートゥス”二振り。視認したすぐに“グングニル”を横一閃に振るう。
――憤怒の力――
それをベルゼブブが両手の“ルートゥス”で防ぎ、私とベルゼブブの間に生まれる黄緑色の光球。すぐに“グングニル”を引き、ベルゼブブから距離を開ける。と、同時に“ルートゥス”は砕け散る。それも構わず放つレーザー群。
――
瞬神の飛翔
(
コード・ヘルモーズ
)
――
すぐさま空戦形態ヘルモーズへと移行し、回避行動に入る。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ