暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
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何かが妨げるような。まさか・・・

「中級術式の神秘が、ベルゼブブの神秘を下回っている・・・!」

そうとしか考えられない。

「これは当然の結果です。嫉妬を除く“罪”が今、この身の内にあります。“干渉”ならまだしも、神秘が有るとはいえ単なる人間の技。通用しないのは自明の理のはずです、4th・テスタメント・・・!」

――ライドインパルス――

さっき私の不意を突き、殴り飛ばした時に使った高速移動法だ。確かに速いが一度見た以上は、「通用しないと知れ!」左側面に移動したベルゼブブに向けて、“グングニル”を振るう。能力解放状態じゃないが、それでも中級術式以上の神秘はある。直撃すればそれで「終わる!」だろう。

「ふっ・・・!」

短く息を吐いたベルゼブブが、“キルシュブリューテ”を振るって迎撃してきた。“グングニル”と“キルシュブリューテ”が激しい火花を散らす。“ヴィーグリーズ決戦”を思い出す光景だな、これは。

――傲慢の力――

「なっ・・・!?」

視界からベルゼブブの姿が忽然と消えた。

「(知覚阻害・・・!?)どこだ!? ベルゼ――っが!?」

攻撃に備えて構えた直後、右わき腹に何か衝撃が来た。この感覚は蹴りによるものだ。

「分かたれた“力”は今1つとなり、本来の効力を発する。ということです」

片膝をつき咽ていると、知覚阻害を解いたのかベルゼブブが目の前に現れた。

「本来の効果を発揮、か・・・!」

“グングニル”を支えにして立ち上がる。今の蹴りは効いたが、戦闘には全く支障ない。手加減をしたな。

「我が手に携えしは確かなる幻想! 撃鉄を起こせ、黒金の猟犬。銃口の先、狙うは拒みしもの。示せ、慈悲の殲弾。厳粛なる裁きの鉄槌を撃て・・・!」

――銃軍嬉遊曲(ガンパレード・ディヴィルティメント)――

魔術が通用しないのならば、神器で掃討するのみ。展開する約190の銃火器群。ターゲットはベルゼブブ1体のみ。玉座の間を吹っ飛ばしたことで、展開するには十分な広さだ。さらに右手に携えるのは、「氷結剣クロセル・・・!」ソロモン72柱の魔神の1体クロセルが持つ、溶けることのない氷の剣。この剣で斬られた傷口は、重度の凍傷を与え腐らせるという。

「・・・!」

――暴食の力&憤怒の力――

「あぁ、どこまで通用するか、どうぞお試しあれ!」

銃火器群の真下に“口”が展開。銃火器群を次々と飲み込んでいく。すでに放たれている無数の弾丸をレーザー群でピンポイントで迎撃。それでも突破した弾丸を“キルシュブリューテ”で弾く。追撃するなら今だ。

邪しき凍土(クロセル)!」

――強欲の力――

“氷結剣クロセル”を床に突き刺し、周囲一帯――ベルゼブブや銃火器すらも
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