暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
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ルとシャルを迎えに行きたいんだ。もしかして何かトラブルがあったかもしれないし、起きるかもしれない・・・』
フリードリヒに乗るフェイトちゃんの顔は少し青い。ルシル君たちのことがほんま心配なんやね。当然私らもやけど。
「ごめんな、フェイトちゃん。それは許可できん。今ルシル君たちが戦っとるんはとんでもない奴や。だから、そんな危険なところに行かせるなんて・・・」
『あの、八神部隊長。僕からもお願いします!』
『わたしからもお願いします! ルシルさん達を迎えに行かさせてください!』
エリオとキャロからもお願いされた。どうする? 行かせるべきか、このまま待機させるべきか・・・。
『こち・・・スター・・・5・・・』
私らの前にモニターが浮かび上がる。ノイズがすごいけど、聞こえたんは間違いなくルシル君の声やって判ったから、「ルシル君か!?」半ば叫ぶように名前を呼ぶ。
『はや・・・ああ・・・』
そう返ってきた。ノイズの中にルシル君の顔が見えた。よかった。無事でホンマよかった。徐々にモニターのノイズが弱まって、ハッキリとルシル君と、ルシル君にお姫様抱っこされとるシャルちゃんが映った。
『すまないが、出口まで迎えに来てくれると助かる。今の私とシャルは魔力が使えない状況なんだ』
疲れきっとるルシル君が弱々しい笑みでそう言う。魔力が使えんっていうことは飛べんってことやね。
『はやて。
ライトニング
(
わたしたち
)
が行くよ。スバル達もそう何度も行けないでしょ?』
フェイトちゃんにそう言われて、ヘリ内に設置されとるイスに座るスバルとティアナを見る。確かにフェイトちゃんの言う通りや。スバルはギンガとの、ティアナは戦闘機人との戦闘で負ったダメージがある。それに今空に上がっとるフェイトちゃん達の方が速いし、フリードリヒの方が乗れるやろ。
「そやな。うん。ライトニングはゆりかごへ行って、ルシル君とシャルちゃんのお迎えや」
『『『了解!』』』
『助かるよ、はやて、みんな』
2つのモニターが閉じる。
「・・・ふぅ」
「お疲れ様です、はやてちゃん」
リインが私の目の前まで飛んできた。私はリインに笑みを向けることで応えた。
†††Sideはやて⇒フェイト†††
エリオとキャロはフリードリヒで、私は飛行魔法でゆりかごの突入口に降り立った。ここでルシルとシャルを迎えるために。
「ルシルさんとシャルさん。勝ったんですね、あのベルゼブブって人に」
「すごいですよね、ルシルさんとシャルさんって・・・」
エリオが静かに呟いて、キャロもそれに続いた。確かにすごい。私ですら怯えてしまう威圧感を放っていたベルゼブブ。そんな存在と当たり前のように戦うルシルとシャル。すごい、本当
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