暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
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慢の6つが消え、あとは嫉妬のレヴィヤタンだけだ。対象に到達した十閃の拡散によって起こった爆風に吹き飛ばされながらも、何とか着地して通路を駆ける。ルシルからの魔力供給を止めて、
魔力炉
(
システム
)
を休ませる。だから“キルシュブリューテ”も消えていった。
「はぁはぁはぁ・・・!」
女の子が1人で、しかも魔力無しで、気を失ってる大の男を背負うなんて辛すぎる。え〜と、ここから出口と言うと・・・うわぁ、とお〜い(泣)
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
「シャルちゃんとルシル君はまだなんか?」
ヴァイス君のヘリの中で焦るのははやてちゃん。落ち着いて。って言いたいけど、私も落ち着けないで窓の外を何度も見直す。
「はいです・・・」
リインも落ち着かないのかずっと宙を飛び回っている。
「なのはママ・・・・」
隣に座るヴィヴィオが袖を引っ張ってきた。すごく心配そうな表情。ヴィヴィオだって大変だったのに、それでも休もうとしなかった。ルシル君とシャルちゃんを待つんだ、って言って。
「大丈夫。ルシル君もシャルちゃんも絶対に帰ってくるよ。だから心配しないでいいよ、ヴィヴィオ」
「・・・うん」
ヴィヴィオの頭をそっと優しく撫でて、私の肩にもたれ掛けさせた。きっと大丈夫。あのシャルちゃんとルシル君なんだから・・・。
『なのは、はやて。ルシルとシャルはまだ戻らないの?』
「フェイトちゃん・・・。うん、まだ・・・」
地上でのガジェット掃討をしていたフェイトちゃん達ライトニング。それももう終わった。ガジェットが1機も来なくなったから。他の航空武装隊の人たちもほとんどが待機態勢になってる。
『そう。・・・はやて、今からライトニ――』
フェイトちゃんが何かを言い掛けたところに、「なに・・・!?」轟音がこの空域全体に響き渡った。私たちの視線が向かうのはゆりかご。視線の先で飛んでいるゆりかごの前方、場所からして玉座の間の辺りだ。そこの上部付近が丸ごと吹き飛んでいるのが見て判る。
「シャルちゃん・・・ルシル君・・・」
煙を噴くゆりかごを見て、急に心配になった。きっとあれはシャルちゃん達の仕業だって祈る。私たちじゃ立ち入れない戦いが今あそこで起きている。だから祈るしかない。無事に帰ってきてって・・・。
†††Sideなのは⇒はやて†††
アカン。あんなん一度見たら心配で仕方ない。ゆりかごの前方で起きた大爆発。たぶんルシル君の魔術やと思う。そう思いたい。そう思わな居ても立ってもおられへん。あ、そういえば・・・
「フェイトちゃん、さっき何か言おうとしとったけど・・・」
さっきの轟音で遮られたけど、フェイトちゃんは何かを言おうとしとった。
『あ、うん。はやて、ルシ
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