暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
善悪下世界の望む往き先は・・・ 〜Peccatum〜
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†††Sideルシリオン†††
VS・―・―・―・―・―・―・―・
其は正式数に最も近き暴食ベルゼブブ
・―・―・―・―・―・―・―・VS
「くっ・・・!?」
「暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、傲慢の6つの“力”です。嫉妬はいろいろとありまして無いですが・・・。それでも十分でしょう?」
不完全だが“大罪ペッカートゥム”となりつつある。だというのに“界律”は何もアクションを起こさない。どういうことだ。ここまで派手に存在している“アポリュオン”が居るというのに・・・。
「どうでしょう4th・テスタメント。先程3rd・テスタメントにも言ったのですが、
大罪
(
ボクたち
)
の目的は
界律の守護神
(
あなたたち
)
と戦うことではないのです」
「っ!・・・で? その割に随分な力を見せつけてくれるじゃないか。それで戦いたくないと言われても信じられないし、こちらには戦う理由がある」
「・・・あぁ、そうですか。3rd・テスタメントと同じことを言うのですね。やはり
霊長の審判者
(
ボクたち
)
を悪としているからですか・・・?」
心底残念そうな顔で訊いてくるな。それにしても“悪”だから、か。
「アポリュオンである以上は斃させてもらう。それこそが理由だ」
善悪なんてものを動機としてしまえば、
上位存在
(
わたしたち
)
の大乱戦となるのがオチだ。善、悪。それは存在するモノの数だけあるものだ。絶対正義もなければ絶対悪もない。例外というのも存在しているが。それに、“界律の守護神テスタメント”もまた悪を行う。必要悪というものだ。
その筆頭が第四の力・“天秤の狭間で揺れし者”である私だ。召喚された世界においては“悪”として、その世界の抑止力となる英雄たちに殺されるなんてこともある。ああいう契約は本当に堪えるんだよな。ま、そう思うのも初めのうちだけだったが。
「それ以前に解っているはず。善悪で計れるほど簡単な存在ではないだろ? 界律の守護神テスタメントだろうと絶対殲滅対象アポリュオンだろうと・・・」
「確かに。対立物の統一と闘争の法則、ですね」
よくそんなことを知っているな、こいつ。少し驚きだ。だがその結果は全ての滅びでしかない。
「互いが滅び滅ぼされ、空席が生まれ、そして埋まるたびにまた闘い、場合によってはどちらかに寝返ることもある。終極のテルミナスがいい例だな・・・」
終極テルミナス。先代の4th・テスタメントだった“アポリュオン”だ。
「それはあなたも同じでしょう、4th・テスタメント・ルシリオン。かつてのナンバーWである亡失のアーミッティムス・ルシリオン様」
「遥か過去の事だ、思い出させるな」
こんな昔話をしに来たんじゃないな。そろそろ始めようか。
「話はこれで終わりだ、ベルゼブブ
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