暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
傲慢の先にあったモノ 〜Lucifer〜
[1/17]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
VS・―・―・―・―・―・―・
其は大罪より反逆せし傲慢バエル
・―・―・―・―・―・―・VS

玉座の間を翔る3つの閃光。蒼色、桜色、虹色の3つだ。

「バエル!!」

「ハッ、先程から力のない攻撃ばかりで、つまらないぞ?」

ルシリオン1人に標的を絞り、激しい攻撃を続ける天秤崩す者たるバエル。しかしルシリオンは一向にバエルへと大した攻撃を仕掛けない。行っている事と言えばバエルの剣を、大鎌を、魔力弾を弾いては逸らして、その上で体術を駆使して姿勢を崩したりするだけに留まっている。

『・・・ママ・・・パパ・・・』

何故なら、いま戦っているバエルの体に原因がある。その体とは、期間限定とはいえルシリオンの娘となったヴィヴィオのものだからこそ、ルシリオンは躊躇っていた。自分の攻撃が必要以上にヴィヴィオの体にダメージを与えてしまうのではないか、と。

「つまらないな・・・!」

ルシリオンが弾いたバエルの左手に新しく大鎌が握られる。そしてバエルは、虹色の光で構成された大鎌と“ルートゥス”の翼を消す。その場で反時計回りに回転し、遠心力の乗った一撃をルシリオンの首へ目掛けて一気に薙ごうとする。

「ここだ・・・っ!」

ルシリオンは回避ではなく、真正面からバエルの左上腕部に左手の掌底を繰り出すことで、左腕の運動を停止させた。ここでルシリオンは足元にミッド式の魔法陣を展開し足場とする。そのまま左手でバエルの左腕を取り、背負い投げのような体勢に入った。

――鉄山靠――

八極拳における技の1つ。クロスレンジでの背面からの体当たりが直撃。“聖王の鎧”が展開されているにも拘らず、バエルが吹っ飛ぶ。

「っ、まただ。・・・魔力は乗せられているが、まったく威力がない。らしくないな、欠陥品。本来のお前なら命など度外視して簡単にころ――」

「黙れ!」

怒号によってバエルの言葉を遮るルシリオン。再度お互いが距離を詰めるために飛行する。

「ハ・・・っ!」

バエルは短く息を吐き、大鎌をルシリオンへと投げつけた。ルシリオンは回転しながら飛んでくる大鎌の刃の側面を足場として踏みつけ、跳躍した。突撃して来るルシリオンを迎撃するために、バエルは“ルートゥス”を15本と射出する。

「フッ・・・!」

ルシリオンはすぐさま“グングニル”を再具現化し、迫る“ルートゥス”を弾いていく。ルシリオンが攻撃を捌く中、バエルの技後硬直が生まれた。そこで「なのは!!」彼と共に戦う、ヴィヴィオの保護者、なのはの名前を叫ぶ。

「うん! レイジングハート!!」

なのははそれに応え、愛機“レイジングハート”の先端をバエルに向ける。

≪Divine buster. Extension≫

“レイジングハート”から
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ