二次創作での注意点
2-01回 二次創作の分類
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後
ネット小説で一番制作数が多いのはおそらく二次創作と呼ばれるジャンルです。今更定義など必要ないとは思いますがあえて強調してその定義を述べると、原作になるマンガ・アニメ・ゲーム・小説などが存在するものに、「追加の要素なり訂正なり」を加えて書いたものを指します。
2-01-1 動機としての3区分
実際に書きだす人には様々な動機があるとは思いますが、結果として以下の様な幾つかの類型に区分することが出来ます。大枠では2つ、全体で3つですね。
@原作の世界観を深めたい
A原作の不満点を修正したい
B自作を書く際に利用したい
B番は単純です。「ある作品のヒロインが可愛いから自作のヒロインにしたい」、「この作品の設定を流用したい」などという明確な目的を持って、「原作を踏み台にしながら」作品を作るパターンです。原作ファンには嫌われやすい構図ですが、何を引用し何をカットするのかを明確に決められるので作りやすいという特徴があります。また、原作に対するある程度の配慮を怠らなければ、意外と良作に仕上がることさえあります。
問題は@番とA番です。作品への愛故に書き始める形になりますが、実は作者と読者の思惑が離れて行きやすく、そのことが衝突を引き起こす可能性があります。というのも、その作品に対するイメージが明確になりにくく、後からその乖離に気付くと言うことが発生する場合があるからです。
ですので、イデオロギーのようなものが絡む場合には、一部の読者が途中でクレーマーに変わることも覚悟しましょう。
(対立の例)宇宙世紀ガンダムにおける正義の問題
有名なガンダムシリーズの中には宇宙世紀と呼ばれる架空の歴史があり、初代、Z、逆襲のシャアなどの富野監督が作った多くの作品がここに属しています。この歴史では地球連邦とジオンという二大勢力が重要な役割を占め、スペースコロニー居住者の自由と独立を求める「持たざるもの」の代表としてジオンは存在します。ですので、富野監督以外(特に0083、MS Iglooの今西監督)が手掛けている外伝作品の一部では「義」のジオン軍という見方がし易い物語になっています。
ところが、ジオンはその理想とは裏腹に独裁国家であるうえに、連邦勢力下のコロニーの殆どを破壊して結果として人類の半分(コロニー人口の2/3でもある)である50億人を虐殺しています。これで自由独立を求めるいわゆる正義の扱いをするのは無理だという考え方が二次創作を中心に存在しているのです。
2-01-2 形式としての区分
続いて二次創作の形式についても触れてみます。これも結構単純で、大枠では2つ、全部で4つに区分できます。
@再構成
Aピックアップ
Bオリ主もの
Cクロスオーバー
@、Aが余分なものを
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ