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Memento mori.〜Asmodeus〜
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い戦いの範疇を超越しているのだから。

「・・・レヴィ・・・」

今まで一切声を出さなかったルーテシアが口を開く。出た言葉はレヴィヤタンの愛称である、レヴィ、だった。自分を抱えているガリューの顔を見て、頷くルーテシア。ここからでも確認できる更地で、砲撃か何かが放たれるのが見える。それを見ていたエリオとキャロは、その戦場へ向かおうとするルーテシア達に気付いた。

「ルーちゃん!?」

「ガリュー!?」

その自殺行為ともとれる行動に驚愕するエリオとキャロ。しかしそれを気にせずにルーテシア達は戦場へと向かおうとする。

「待ってルーちゃん! 今行ったら危ないよ!? 巻き込まれちゃうよ!?」

「そうだよ! レヴィヤタンは、ルーや僕たちを逃がすために戦ってくれてる! 今ルーが行けば、レヴィヤタンは悲しむし、きっと戦いの邪魔になる!!」

エリオとキャロの必死な説得。それを聞いたルーテシア達は動きを止める。その視線をエリオとキャロへと向けて・・・

「解ってる。だけど・・・」

涙を浮かべている目で2人を見た。ルーテシアにとってレヴィヤタンは、自分を助けてくれていた大事な人の1人。その大事な人が今、目の前の更地で命を懸けた戦いをしている。しかもその戦いは自分たちを守るためのもの。
逃げるしか出来ない自分が憎い。守られることしか出来ない自分が情けない。戦うレヴィヤタンを手伝えない自分が、力のない自分が許せない。それが涙となってルーテシアの頬を流れていく。エリオとキャロはその涙を見て・・・迷った。行かせるべきか、それともやはり止めるべきか。普通に考えれば後者。行けば間違いなく殺されるからだ。迷いの果て、やはりルーテシアを止めようとしたところで・・・

「エリオ!? キャロ!?」

「「え、フェイトさん!?」」

頭上から聞こえた声に、エリオとキャロは見上げる。そこに居たのは、2人にとって上司であり姉であり母のようでもあるフェイトだった。そしてもう1人。この場で唯一レヴィヤタンとベルゼブブの戦いに干渉出来る者――シャルロッテが居た。

「うへぇ、今代のベルゼブブはやっぱりやばい・・・」

「「シャルさん!」」

「っ・・・!」

エリオとキャロは歓喜に近い声を、ルーテシアの視線は警戒の色を強くした。シャルロッテは3人を一度見回して、そしてもう一度ルーテシアを見る。この子がレヴィヤタンの守りたいもの、か。シャルロッテはそう思いながら口を開いた。

「ルーテシア、よね? 私はシャルロッテ・フライハイト。よろしく。私があなたに訊きたいことは2つ。レヴィヤタンの正体を知っているか否か。そしてもし知っているなら、その上でレヴィヤタンとこれからも一緒にいたいか否か・・・」

「・・・」

シャルロッテの
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