暁 〜小説投稿サイト〜
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Memento mori.〜Asmodeus〜
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問いに沈黙するルーテシア。

「・・・あなたの返答次第で私はレヴィヤタンを助けることになる。そう約束したから。さぁ、あなたの(こたえ)を聞かせて、ルーテシア」

シャルロッテのレヴィヤタンを助ける、という言葉を聞いたルーテシアは、顔を上げてシャルロッテの目を見る。

「レヴィの正体が何なのか知らない。でも、それでもレヴィは大事な人。だからこれからも一緒にいたい・・・。レヴィを・・・助けて・・・」

ガリューからガジェットU型に降りて立って、シャルロッテに頭を下げて頼んだ。レヴィヤタンを助けてください、と。

「・・・よし!」

シャルロッテはルーテシアを見て、満足そうに頷いた。移した視線の先、そこでは未だに戦いが続いている。

「それじゃ助けてくるから。フェイト達はここで待ってて」

「待って。わたしも行く・・・連れてって」

ルーテシアが真剣な面持ちで言う。それを聞いたエリオとキャロはまた言葉を失う。

「・・・判ってると思うけど、危険だよ?」

ルーテシアは頷いて応えた。危険は覚悟の上、それでも行きたいのだと。

「ぼ、僕も行きます!」

「わたしも!」

「ちょっ・・・!」

今度はフェイトが言葉を失った。当然だ。目の前の更地で繰り広げられている戦いは人智を超えている。そんな危険度MAXな場所に、大事なエリオとキャロを向かわせるわけにはいかない。

「・・・ついて来るな、って言っても無駄・・・ね」

「シャル!?」

フェイトのうろたえ度が一気にレッドゾーンへ。シャルロッテにエリオ達を止めるように頼もうとした時・・・

「「「「っ!?」」」」

「バカな・・・!?」

この場にいる全員が絶句。あまりに強大な力の波がこの場へと到達したのだ。その力の中心は、更地で強く輝くすみれ色の大光球だ。

「レヴィ・・・!」

「あんなもの至近で使ったらベルゼブブどころか自分も消し飛ぶじゃないのっ!」

その光の色がすみれ色ということで、あの大光球の担い手がレヴィヤタンだと判ったシャルロッテ。感じ取れる神秘量からして、相討ち覚悟の一撃だとも判ってしまっていた。

「先に行く! ついて来たかったら追いついて来て!」

シャルロッテは真紅の翼ルビーン・フリューゲルを羽ばたかせて大光球へと向かう。

「レヴィ!」

シャルロッテを追ってルーテシアが、フェイト達が戦場の中心へと向かう。

†††Sideシャルロッテ†††

レヴィヤタンの本気もそうだったけど、今代のベルゼブブはさらにやばい。人間になっている所為だからだろうか、ベルゼブブの威圧感に背筋が凍った。情けない。たかがベルゼブブ如きに気後れするなんて・・・。

「目醒めよ、キルシュブリューテ!
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