第六十八話 集う女神達その十二
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「どうでしょうか」
「ええ、いいと思うわ」
「私もお姉様と同く」
二人の姉達もこうペルセポネーに答える。
「貴女は日本の高校生としてね」
「学園の中に入って」
「そうさせてもらいます」
こう話して決めたのだった、そしてだった。
三人は話を終えた、アテナとペルセポネーはそれぞれ席を立とうとする、その二人に対して聡美はこう言った。
「あの、お二人は」
「?何かしら」
「どうかしたのですか?」
「今は何処に住まれていますか?」
「ホテルよ、この街のホテルにね」
「二人で入っています」
二人はこう聡美に答える。
「ペルセポネーが幾らでも富を出してくれるから」
「何ともありません」
「それではです」
その話を聞いてだ、聡美は二人にこう提案した。
「ここに済まれてはどうでしょうか」
「ホテルを引き払って」
「そのうえで、ですか」
「ホテル側と話をしてから」
そうしてからだというのだ。
「この家に入られては」
「そうね、三人でいた方がね」
「何かとやりやすいですね」
「はい、ですから」
「わかったわ、それじゃあね」
「私達もこの屋敷に住ませてもらいます」
二人は聡美の申し出を受けることにした、だが。
ここでだ、アテナはその屋敷の中を見回してこう聡美に言ったのだった。
「けれど三人で住むにはね」
「やはり狭いですね」
ペルセポネーもアテナと同じくこう言う。
「だからここはね」
「より広い場所にしたいのですが」
「ペルセポネーの力を使って」
ここでだ、聡美もどうしてこの羊羹を大きくすのかを察した。
「そうするのね」
「はい、どうでしょうか」
「どういった感じにするのかしら」
「そうですね、私がギリシアにいた時の屋敷の様にしていいでしょうか」
モデルはそれだというのだ。
「それで」
「わかったわ、あの洋館ね」
「お姉様もあれで宜しいですね」
「ええ、いいわ」
問題ないとだ、聡美も答える。
「あの洋館ならね」
「それでは早速」
ペルセポネーは聡美の言葉に応えて早速だった、その力を解放した。
その次の日上城は部活の朝練の後樹里にこう言われた。
「新しい先生と留学生が来るんだ」
「ええ、そうなの」
その通りだとだ、樹里は教室に向かう中で上城に話す。
「どちらも女の人らしいわ」
「そうなんだ」
「何でも、先生は凄く綺麗な人で」
そしてだというのだ。
「留学生の娘は凄く可愛いらしいのよ」
「じゃあ皆凄く楽しみだろうね」
「みたいよ、さっき上城君を待ってる時にね」
その時にだというのだ。
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