暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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――ああん? レヴィヤタン? あの変態ドクターの仲間なんだろ、お前。あんま慣れ慣れしくすんなよな――

途中で小さいの――融合騎って言うアギトが合流した。初めの内、アギトはいつもケンカ腰だった。それがルーテシアとゼストを想っての事だと思えば、全然気にならなかった。しばらくしてその態度も変わってきた。わたしとルーテシアが仲良くしてたから、と今は思う。いつだったかアギトから料理を教わった。それは何となくの行動、ううん、それは・・・

「・・・わたしの・・・生きてた頃の・・・記憶の所為・・・だ・・・」

その頃からわたしは、自分が人間だった時の記憶が少しずつ蘇り始めたていた。お母さんとお父さん、わたし・・・3人家族・・・。どこにでも在る普通の家族だった・・・ような気がする。

――レリック?・・・大事な物・・・なの?――

――うん。みんなで探してる――

そんなルーテシア達は、レリックって呼ばれてる赤い石を探していた。ソレがあれば、ルーテシアのお母さんが目を覚ます、って聞いた。スカリエッティのラボに呼ばれて、初めてルーテシアのお母さんを見た。直後に激しい頭痛に襲われた。そこで全部思い出した。

(わたしは・・・殺されたんだ、お父さんに。お母さんの目の前で・・・)

そう、わたしの家族は普通じゃなかった。いつもケンカばかりの両親。いつも怯えていたわたし。わたしは望んでいたんだ。普通の家族を。でも、結局それは叶わないで、わたしは殺されて・・・嫉妬になった・・・。

「・・・それから・・・だった・・・。わたしが・・・ルーテシアを・・・好きになったのは・・・。ゼストも・・・アギトも・・・大好き・・・」

独り言が静まりかえる建物の中に響く。気がつけば、右腕の再構成が終わっていた。ベルゼブルは・・・まだ来ない。だけど油断は出来ない。さっきからその油断で追いつめられてる。

――確認。ダメージ率45%、身体損傷率21%。

「っ!」

姿は見えない。だけど間違いなく近い。意識をベルゼブブ捕捉に傾ける。後の先を取って、カウンターで撃破する。これが最後の接敵になるはず。

(近い。5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・いまっ!)

柱の陰から出て、ベルゼブブを視認する。向こうもわたしに気がついた。少し驚いてる感じ。なんかスッキリした。

「いい度胸です!」

両手をわたしに翳したベルゼブブ。そしてわたしは見た。両手の間に、幾何学模様で構成された光の口が出来ていたのを。あれがベルゼブブの“力”で攻撃方法なんだ。不可視の暴風が、風の流れが何故か見える。

「・・・づっ!」

疑問は横に置いて回避運動。そして避けた。避けれた。避けきれた。そのまま最後の位相転移。出現ポイントはベルゼブブの体と前面に展開されて
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