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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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攻撃力のない君が、僕に勝つにはそれしかないですね。僕からの反撃を許さなければ、君は無傷で勝てるでしょう。転移があるのですし。そう思えば、現状においては僕ではなく君こそが“最強”でしょうね」
そんなことはどうでもいい。今のわたしにとって重要なのはルーテシアの安全。そしてこの世界の存続。あのエリオやキャロも・・・ううん、みんな守る。
第三の力
(
しろいろ
)
と
第四の力
(
くろいろ
)
がいれば可能なことだ。
「ですが・・・!」
「わたしは・・・必ず勝つ・・・。だから・・・早く消えて・・・!」
“嫉妬の力”――そして“嫉妬の概念”の本体であるぬいぐるみを前に突き出す。このぬいぐるみがあるからこそわたしは戦えて、守ることが出来る。
「来て・・・
罪眼
(
レーガートゥス
)
・・・」
わたしの呼びかけに応えて現れた14体の“罪眼レーガートゥス”。ベルゼブブを囲むようにして配置、狙うは集中砲火。
「おぉ、これはこれは・・・いけない。あぁ、いけないです・・・ねっ!」
「・・・撃って・・・!」
――Mors certa/死は確実――
14本の閃光がベルゼブブを前後左右、そして上からも襲う。そこへわたしも砲撃を放つ。回避は出来ない。逃れる方法は防御だけ。でも、「なんと・・・!?」ベルゼブブは何もしないまま全ての砲撃を受けた。わたしのすみれ色の光と“レーガートゥス”の白色の光が爆ぜる。その光に飲み込まれて自滅しないために、通常転移で別の建物の屋上に移る。
「・・・う・・・そ・・・!?」
光が治まると、そこには服がボロボロになっているベルゼブブが佇んでいた。いろんなことに驚いた。何もしないで攻撃を受けたこと。全て直撃だったのに、大したダメージはなさそうなこと。
「・・・ふむふむ、大体この程度ですか」
破けていた上着を脱ぎ捨てて、何か理解したみたいに何度か頷いた。何を?とかは考えるまでもない。
「わたしと・・・レーガートゥスの神秘の威力を・・・確かめた・・・?」
下手をすれば消滅するかもしれないのに。危険な綱渡りだ。
「ええ、そうです。で、僕の上着にダメージを与えたのは君の一撃だけです。つまり、レーガートゥスの攻撃は僕には通用しない、ということです」
言い終えた瞬間、ベルゼブブが一気に距離を詰めてきたから、すぐさま位相転移で離れる。元の空間に戻って、すぐさま砲撃を4発続けて放つ。ベルゼブブは、2つは防御して、1つは回避を、1つは直撃だった。
「ゲホッ・・・むぅ、攻撃力の低さが救いですね。防御2。回避1。直撃1。・・・あぁ、なるほどなるほど・・・」
(わたしと自分との戦力差を・・・計ってる・・・?)
もしそうなら、完全にわたしの動きを見切られる前に「斃す!」ことを決めて、ベ
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