暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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られたすみれ色の閃光。それがわたしとベルゼブブを覆う。
「きゃぁ・・・!」
何度目かの爆発を受けてお互いに吹き飛ぶ。わたしは体を捻って着地。あっちも同じように着地、次の瞬間には走ってきた。ベルゼブブに向けて連続砲撃。威力はほとんどないけど。それを避けては直撃を受けるベルゼブブの上半身は裸だ。この変態め。
「あぁ、痛いですね。これは痛いです・・・よ!」
幾何学模様の口が開いた。風の流れがまた見える。安全圏はベルゼブブの左側面。
「ん!」
全力でその安全圏に体を滑り込ませた直後・・・
「っが!?」
右頬にベルゼブブの強烈な蹴りが入った。
(今の口はわたしを誘導するためのフェイント・・・?)
意識が飛ぶのを耐える。だけど吹き飛ぶのだけは防げない。それほどの威力。いつつ。奥歯が2本くらい砕けてるのが判って吐き捨てると、奥歯は宙を舞ってすぐに光の粒子になって消滅していった。
――Mors certa/死は確実――
宙を滑空する間にも砲撃を放つ。チャンスがあればどれだけでも撃とう。それを回避して、ベルゼブブはわたしに向かって再度疾走。再構成を終えた左腕が、地面に着地する前のわたしの右足首を掴み取って・・・
「砕けてしまいなさい!!」
全力でわたしを地面に叩きつけてきた。右足からバキッって音がした。今のでどこかが砕かれたかもしれない。さすがにそれは困る。歩けない、立つことさえ出来なかったらどうしようもない。
「ぅ・・・くっ・・・あ゛ぅ!」
両手をついて上半身を起こそうとした時、ベルゼブブがわたしの背中を踏みつけてきた。それでお腹と背中からメキッって音がした。もうわたしの体は限界が近い。
「はぁはぁはぁ・・・どうです? もう止めましょう。大人しく僕の空腹を満たす贄となってください。何せ君は誰も守れない。自分の存在すらも守れないのですから・・・ね?」
「ぅあ゛っ!」
わたしの背中を踏みつけているベルゼブブの足にさらに力が入った。何とかして体を起こそうとするけど、この小さな体じゃ無理だ。わたしはここで消えるのかな・・・? 誓いは? 果たせない。約束は? 守れない。諦める? 否。
――弱音を吐く暇があれば意志を高める叫びとして吼えろ。自分の最期を考える頭があれば勝つための道筋を考えろ。震える力があるならば戦う力に変えろ――
先代の許されざる嫉妬レヴィヤタンの声が聞こえた。そのとおりだ。何を弱気になっている。わたしは、ルーテシアとまた会うんだ。
「っくぅぅぅぅああああああああッ!!」
「なんと・・7・・!!」
――Mors certa/死は確実――
力を振り絞って放つ、強力な神秘の全方位砲撃。光が爆ぜ、地面を覆っていた石が砕け散って砂
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