暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
誰がために君は・・・ 〜Leviathan〜
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†††Sideエリオ†††

ルーはレヴィヤタンのおかげで止まってくれた。よかった。一時はどうなるかと思ったけど、もう大丈夫そうだ。それで張り詰めていた緊張が解けて、キャロと顔を見合わせて笑った。でも・・・

「あぁ、君はそっち側へと寝返ったんですね、許されざる嫉妬(レヴィヤタン)

「・・・お前・・・まさか・・・許されざる暴食(ベルゼブブ)・・・」

僕たちの目の前に突然現れた男の人――ベルゼブブ。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い・・・嫌だ。頭の中に満ち溢れる恐怖の一言。呼吸が苦しい。ガチガチって歯がうるさく鳴る。体の震えも涙も止まらない。見ればキャロも僕と似たような状態だ。顔色はすごく青くて、すごく震えている。レヴィヤタンに、ベルゼブブって呼ばれた男の人の声を聞いただけで、終わった、ってことしか頭に浮かばなかった。

「・・・ぅ・・ん・・・っ!?」

レヴィヤタンに抱えられていたルーが目を覚ましたみたいだ。だけど起きてすぐにこの状況は最悪なことだ。だからすごく怯えてる。

「・・・ルーテシア・・・大丈夫・・・だから・・・。ガリュー・・・ルーテシアを・・・お願い・・・」

レヴィヤタンがルーの頭と背中を優しく撫でて落ち着かせている。正直羨ましい。フェイトさんとルシルさんがここに居れば僕たちも安心できるのに・・・。ガリューはベルゼブブという男の人を警戒しながら、レヴィヤタンからルーを受け取った。

「レ・・・ヴィ・・・? わたし・・・?」

「・・・ベルゼブブ・・・放っている・・・威圧感を抑えて・・・。みんな・・・怖がってるから・・・。早く・・・・早く!」

「ふぅ、随分と人間に優しくなったんですね。あぁ、それもいいでしょう。僕に文句はありませんよ。えぇ、文句はありませんとも」

ベルゼブブがそう言い終えたら、呼吸も軽くなって、震えも涙も少しずつ止まっていく。

「・・・目的は、なに?・・・」

レヴィヤタンが僕たちを庇うようにして前に歩み出た。悔しかった。いくらレヴィヤタンが人間じゃなくても、女の子に守られるというのがすごく情けなかった。でも震えは止まっても体が自由に動かない。さっきの恐怖が抜けきっていない。それでもなんとかキャロの側まで歩いて、キャロの手を握る。それだけで安心できるのが判る。キャロも僕ときっと同じ。

「目的、ですか? 大罪(ボクたち)の目的はすでに君も知っているでしょう? あぁ、あとは裏切り者である許されざる傲慢(ルシファー)の抹消ですね。困ったものです。いけませんねぇ、あぁ、いけません。主の目的を妨害するとは、なんと罪深い。さすが傲慢の化身」

「・・・じゃあ・・・ルーテシア達は・・・関係ない・・・」

「それついてなんですが、どうもお腹が空
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