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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
彼女の選ぶ道
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が生まれて、戦闘機人の全身を包み込んでいく。
「フェイト! シスター!」
あの2機は敵だ。だからと言ってアスモデウスの勝手で殺させるわけにはいかない。本来なら、この世界の歴史にとって間違いなくイレギュラーである
守護神
(
わたしたち
)
と
絶対殲滅対象
(
ヤツら
)
。
その勝手な戦いに犠牲者だけは出したくない。それに、ムカつくけどスカリエッティも同様。瞬時にアスモデウスとの距離を詰めるフェイトとシスター。私は動こうとしたレヴィヤタンへ一直線に走る。二人の邪魔をさせないために。
「バルディッシュ!」
≪Jet Zamber≫
「ヴィンデルシャフト!!」
レヴィヤタンの真ん前に立って、“キルシュブリューテ”と“トロイメライ”の同時斬撃を放った時に、2人の気合の声が聞こえた。そして私の二刀は空を切る。レヴィヤタンは移動・・・じゃなかった。あれは転移だった。速さの正体はノーモーションによる転移。まるで
守護神
(
わたしたち
)
が使う位相空間転移のそれだった。少し考えれば分かる仕掛けだった。けど、たぶん認めなかった。番外位である大罪の“ペッカートゥム”。その分裂体の中でもさらに下の嫉妬がそんな術を使うなんて、と。
「フェイト、シスター・・・!」
私はフェイト達へと振り向く。向こうの方は何とかなっていた。フェイトとシスターの神秘の無い一撃を受けて片膝をつくアスモデウス。頭を鷲掴みにされていたトーレとセッテはシスターが抱えていて、力なく倒れているその2機は完全に意識が落ちているみたい。
フェイトのザンバーはアスモデウスの首に当てられている状態。そしてレヴィヤタンはそんなアスモデウスをただ見ているだけ。助けようともしていない。随分と非協力的というか仲間意識が小さいというか。
「(まあいいや)これで解った? お前が犯したミスがなんなのか。それは神秘でなくともダメージを受ける人間の体、スカリエッティに乗り移ったこと。全てにおいて本末転倒というわけ」
アスモデウスは“界律”を誤魔化すためにスカリエッティを乗っ取った。だけどその反面、神秘のない単なる魔力攻撃にもダメージを受けてしまうようになった。つまり、アスモデウスを斃せるのは、私だけじゃなくて神秘のない魔法を使う魔導師もってことになる。なら、ここからは他の犯罪者たちと同じにすればいい。魔力ダメージによるスカリエッティの昏倒。
(アスモデウスが出てきたところを私が完全に討ち斃す・・・!)
レヴィヤタンの戦闘意思は萎えていないけど、それでもさっきとは比べるまでもなく弱い。私がレヴィヤタンを斃すまでの間、フェイトとシスターにはアスモデウスと戦って時間を稼いでもらう。そして私がレヴィヤタンを撃破、フェイト達に合流して一気にチェックをかける。
「さぁ、どうする? そこ
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