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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
彼女の選ぶ道
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よね・・・?」
私の疑問に対する返答の代わりに殺気をお見舞いしてきた。私の背後でフェイトとシスターが身構えるのが判る。レヴィヤタンもやる気を見せているし、仕方がない。
「戦闘機人! どうする!?」
「・・・トーレ姉」
「・・・我々は・・・」
「トーレ」
「ドクター!?」
トーレが決断を下せずに悩んでいたところに、アスモデウスの声ではなくスカリエッティの声がした。もちろん声の出所はスカリエッティの体から。目の色も真紅から元の金色へと戻っている。
「トーレ、セッテ、セイン。私と共に戦ってくれないかね? 我々の夢のために・・・共に戦って、目の前にいる偽善者たちを葬ろうではないか」
「「はい!!」」
「・・・・」
トーレと、桃色の髪をしたおそらくセッテ・・・? その2機がスカリエッティの言葉に嬉々として賛同、側へ行こうとする。残りの水色の髪をした、セイン?・・・で本当に良いのかな? その子は無言。完全に迷っている節がある。ともかくトーレとセッテ? の非協力は決定。すぐさま戦闘不能にするために左手の“トロイメライ”を振り切ろうとしたけど・・・
「ライドインパルス!」
避けられた。この速さはたぶんあの時、ヴィヴィオを保護した時の戦いでメガネ女と砲撃女をなのはとフェイトの挟撃から助けたやつ。
――Mors certa/死は確実――
「シャル!」
フェイトの声で、私に迫るレヴィヤタンの砲撃に気付いた。すぐさま離脱と思ったけど、近くにフェイトとシスターが居る。なら回避じゃなくて迎撃に移る。レヴィヤタンの砲撃は魔力じゃなく神秘。ならば“キルシュブリューテ”の保有する神秘で・・・断つ。
「はあああああっ!」
“トロイメライ”を振った遠心力を利用した“キルシュブリューテ”の打ち下ろしによる一閃。すみれ色の砲撃は左右に裂かれて遥か後方に飛んでいった。
「大丈夫、シャル・・・?」
フェイトの心配に頷くことで応える。それに問題があるのは私じゃなくて、あの戦闘機人2機だ。人間に分類される存在であるスカリエッティの意志がアスモデウスに勝るわけがない。なら、さっきの声は間違いなくアスモデウスの“演技”だ。あんな演技くらい簡単に見抜けないなんて、それほど敬愛しているということか・・・?
「・・・ありがとう、トーレ、セッテ。・・・本当に・・・・馬鹿ね・・・」
目の色が金から真紅へ。声が男のものから女のものへ。案の定だった。こっちに残ったセインは迷いのおかげで助かった。
「「っ!?」」
「トーレ姉! セッテ!」
再びアスモデウスとなったスカリエッティの両手がトーレとセッテの頭を鷲掴み。ミシミシ、という嫌な音がハッキリと私たちの耳に届く。そのまま両手に光
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