第二十四話 常盤台の寮
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坂さんにつねられ、御坂さんが手を離すと、白井さんは御坂さんに対する想いを語ってその後で尋ねる。
「お姉さまは今日が何の日だか覚えてませんの?」
白井さんの問いかけに対して御坂さんはしばらく考えるが、出てきた答えはやっぱりアニメ通りだった。
「あー、今日は初春さんと佐天さん、それに神代さんと出会ってからちょうど一週間目の記念日だ!」
いや、俺が居る分だけアニメとはちょっと違っていた。しかし、その言葉を聴いてズッコケる白井さんは多分アニメのままだと思う。
「いやー、まだ一週間なんですねー」
「何だかもう、ずっと前から友達でいる気分でしたー」
初春さんと佐天さんが御坂さんと話しているが、このままだと白井さんが冷た〜いおしるこを飲みながらいじけてしまうので、俺は白井さんの話題を出すことにした。
「あの銀行強盗事件以来、白井さんと一緒にいても事件に遭遇してないんでほっとしてますよ」
基本的にはアニメで展開を知っていたものの、白井さんを見たときの二回は郵便局と銀行の強盗事件に両方とも巻き込まれているのだ。某、体は子供頭脳は大人の名探偵かっ! と思ってしまうほどである。というか、この後学舎の園で常盤台狩りの眉毛女事件にも遭遇するし、セブンスミストの虚空爆破やらレベルアッパーやら、その後も事件続きなのだからあながち間違ってはいないのか。
「黒子と一緒で事件って……この前の銀行強盗だけじゃないの?」
「そうですわ。神代さんと出会ってから遭遇した事件といったらこの前の銀行強盗ぐらいしか……あっ!」
「そうです、白井さん。あの郵便局強盗の時の被害者の一人ですよ」
御坂さんは郵便局の中には居なかったので当然俺が居たことを知るはずもないのだが、白井さんはジャッジメントとして郵便局内に居た被害者の名前ぐらい見てないのだろうか。と思っていたら、何とか気付いたようだ。少なくとも初春さんはその時点でジャッジメントではなかったので知らなかったとしても仕方ないと思うのだが、この前話しているので俺が郵便局強盗事件に巻き込まれたことを今は知っている。
「うん、だから白井さんはウチの騎龍の姿も一応見てるはずなんだよねー」
「うっ……全然覚えておりませんの……」
俺の言葉で白井さんが少しだけ申し訳なさそうに返してくる。
「それは別にいいんだけどさ。あの時、強盗の拳銃が発射された直後、白井さんって、犯人の確保と、郵便局内の一般人の安全、どっちを優先した?」
「そ……それは……」
俺のことを覚えているかどうかなどはどうでも良く、それよりあの時のことでやはり白井さんには言っておかなければならないと思ったので、少し威圧感を出しながら一言ずつ区切って白井さんに尋ねる。すると、白井さんは少
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