『第十六話』〜出会い〜
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ンバイレディ セットアップ』]
レイジングハートの光に包まれ、バリアジャケットを身に着けた私は、飛行魔法を使って空へ飛び、猫さんを庇う。さっきの女の子がまた、無数の光を放ってきた。さっきよりも数は多いけど守らなくちゃ!
[『ワイド エリア プロテクション』]
レイジングハートを前に突き出し、防御する。これで、少しは一安心と思ったけど・・
「魔導師?」
そう呟いた後、防御が届かない猫さんの足を狙われ崩された。危うく、猫さんの下敷きになる所だったけどなんとか空へと上がる。先ほどの女の子は、木の枝に移りじっとこちらを見ている。
「同系の魔導師、ロストロギアの探索者か」
話しかけてくれるけど、何の事か分からない。ロストロギア? ジュエルシードの事?
「間違いない、僕と同じ世界の住人。そしてこの子・・・ジュエルシードの正体を?」
「バルディッシュと同型のインテリジェントデバイス」
「バル・・・ディッシュ?」
あの子が持っている杖の名前かな?
「ロストロギア、ジュエルシード」
女の子の杖が金色の刃を持つ鎌に変化する。なんで、戦うの? なんで、そんな悲しい眼をしてるの?
「申し訳ないけど、頂いていきます」
あの子がそう呟いた後、私の方へ斬りかかりにきたけどなんとかそれを避ける。間髪入れずに鎌を大きく振りかざすと、刃がこちらに高速で飛んでくる。
「くっ…!」
咄嗟の反応が出来ずレイジングハートが守ってくれたおかげで、怪我はしなくてすんだ。
(ちょっと不味いかも)
私は、煙が広がっている中、更に空へ上がり煙から姿を現す。だけど、あの子はそれを読んでいたのか、すぐ近くまで来ていて鎌を振りかざす。なんとか、それをレイジングハートで受け止め、堪える。
「なんで……なんで急に、こんな!?」
「答えても、多分……意味はない」
私の言葉に、耳を傾けてくれず、距離を取られる。地面に降り、木の枝に戻ったあの子にレイジングハートを向ける。あの子も杖をこちらに向けている。きっと私と同い年くらいの女の子。綺麗な瞳と綺麗な髪、だけど・・・あの子の瞳は悲しんでる。それが気になって私は集中できなかった。
「にゃぁぁ………」
「えっ?」
「…ごめんね」
突然の猫さんの鳴き声に気を取られ視線を向けた直後、あの子が謝りながら一瞬で私の頭上まで移動したかと思うと再び杖を鎌に変えて振り下ろしてきた。
「ッ…!」
思わず目をつむって瞬間に備えた。
――ギィィィィンッ!!
「……え?」
何かがぶつかり合うような
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