『第十六話』〜出会い〜
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まじゃ、すずかちゃんのお家もさすがに困っちゃうだろうし」
猫さんの様子をうかがっても、とくに暴れる事はなく、大きくなった鈴を鳴らしながら辺りを見回している。
「襲ってくる様子もなさそうだし、ささっと封印しちゃおう」
首にかけてあるレイジングハートを取り、起動をしようとしたその時、突如背後から、金色の光が飛んできて大きな猫さんに命中した。
「なおぉぉぉ!!」
「きゃっ!」
猫さんが倒れ、苦しそうな鳴き声を出している。私は金色の光が飛んできた方向に目を向けると、そこには・・・
「・・・・・」
電柱の上に金色の髪をツインテールにして、黒いマントをはためかせた女の子が立っていた。
sideout
フェイトside
偶然、近くにジュエルシードが発動した気配を感じたのでそちらに向かう。しばらくして、緑色の封時結界が眼に映った。
「誰かが発動させたのかな?」
私は少し不安になった。ジュエルシードの暴走体と戦ったあの夜。迂闊な攻撃を仕掛けた所為で逆に手痛い反撃を食らい、死に掛けたのだ。絶対に油断しないように攻撃魔法の準備をする。今度は全力で暴走体を攻撃する。あの時は死神が助けてくれたけど、今回もそうとは限らない。
「………死神」
あの時会った男の子の事を思い出す。私と同い年くらいなのに、私なんかよりもずっと力強い後姿。あの日以来、気が付けばずっと彼のことばかり考えていた。
そのことについてアルフに何度もからかわれてしまったけど………
「………いけない、真面目にやらなきゃ」
頭を振って、気持ちを戦闘に切り替える。気を抜けばやられるのはこちらの方。しっかりしなければ。そう思い封時結界の中に入る。
視界に入ったのは暴走体と思われる巨大化した猫。………可愛い。でも、油断できない。
「フォトンランサー、ファイア」
私は躊躇無く攻撃するが………
「あっ!!」
攻撃魔法を撃った瞬間、暴走体の猫に近寄ろうとする白い服の女の子が居た。
(危ない、あのままじゃ当たる!!)
非殺傷にはしてあるけど、今のはかなり本気で撃った。当たったら怪我をする可能性だってある。
「なおぉぉぉ!!」
「きゃっ!」
けれど、幸い白い服の子には当たらず、暴走体にだけ命中する。ほっと胸を撫で下ろして私は近くの電柱の上に降りたった………
フェイトside
なのはside
「あれは、魔法の光? そんな!・・」
「レイジングハート、お願い!」
[『スタ
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