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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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き合わせる。それを合図としてルシリオンは空の彼方へと飛んでいった。新人は思う。いつか自分もあんな魔導師になりたいと。静かになったこの場所で、思い思いに語り始める第1124航空隊・第4小隊の魔導師たち。
「カッコいいっすね」
そうしみじみ呟く新人。しかし彼の感動も、他の隊員たちの発言で半減することになる。
「そうでもねぇぜ。昔は男泣かせって呼ばれてたしな」
「お、男泣かせ? 女泣かせじゃなくて・・・?」
「そうそう。当時の外見はどう見ても背の高い少女。本当は男なのにな。そうとも知らず告って来たヤツを片っ端から撃墜したっつう伝説がある」
「同様にレディの告白も断ってるって話だ」
「ホモ疑惑」
「ああ。でもさ、テスタロッサ執務官とデキてるって噂だ」
「なに!? 俺は高町一尉とデキてるって聞いたぞ!!」
「「「「「「死ねや、コラぁぁぁぁっ!」」」」」」
悲しい男たちの叫びがこだまする。新人は大きく溜息。
「よっしゃ! 俺は今日ツイてる! ヴィータ三尉の可愛らしい
インナー
(
すてき
)
が見えた!!」
「あぁ、もう少しでも見えそうなんだけどなぁ、高町一尉の・・・」
また別のところでは妙なことで盛り上がっている変態がいた。
「・・おい、誰か。そこの阿呆どもと変態どもを黙らせろ」
ヒルマンの一声で、馬鹿発言をした男たちにはデバイスによる殴打という制裁が与えられた。緊迫下にあるこの空域の中、第1124航空隊・第4小隊の魔導師たちの、ごく一部の頭の中は季節はずれの春だった。
†††Sideなのは†††
『高町一尉、奥へ進めそうな突入口が見つかりました! 突入隊20名が先行しています!』
ゆりかご側面をヴィータちゃんと飛んで、ガジェットや砲門を破壊していた時、待ちに待っていた報せが私たちに届いた。ゆりかごへの進入ルートの発見。すでに20人の突入隊が先行してる、って。突入の許可をもらうために、はやてちゃんに通信を繋げる。
『外に居るガジェットは私らが全部引き受ける! なのはちゃん、ヴィータ、ルシル君、行ってくれるか?』
「了解!」「おう!」
『了解した。なのは、ヴィータ、先に行っていてくれ。はやて、突入前にゆりかご上方のガジェットを叩いておく。部隊を下がらせてくれ』
『了解や!』
私とヴィータちゃんに続いて、ルシル君からの通信も入る。ルシル君には遠く離れた地点でガジェットの掃討を任せていたから少し遅れてしまっている。私とヴィータちゃんが報告のあった突入口へと降り立った直後・・・
――神技ニーベルン・ヴァレスティ――
私たちの遥か頭上に居るガジェット群へと一直線に進んだ槍が蒼い閃光となって爆ぜた。閃光が収まると、そこにはガジェットが
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