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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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かご周辺に無数と居るガジェット群。そして尚も増え続けていく。それに対処していた航空魔導師部隊は、その圧倒的な数と弱いながらも展開されているAMFの効果によって苦戦を強いられていた。それでも耐えられていたのは、援軍として機動六課の魔導師が――かの有名なエースオブエース・高町なのはを始めとした、高ランク魔導師が来てくれると判っていたから。
それまでは何としても耐える。その空域で戦う魔導師たちの思いがそれだった。この空域に到着し、交戦に入ったなのはとヴィータとルシリオンの3人と、臨時指揮官として指示を出すはやてによって、ようやくまともな戦いになりだした。そしてここはゆりかごより一番離れた第18密集点。そこにはエース達の戦いに見惚れる第1124航空隊・第4小隊の魔導師たちが居た。
「すげぇ。やっぱ強ぇよなぁ、エースオブエース高町一尉!」
「ああ。俺たちがあんな苦戦にしていたガジェットを次々撃墜してく」
小型モニターに映るなのはとヴィータとルシリオンを見ながら感嘆の声を上げる魔導師たち。そんな彼らは射撃魔法でガジェットに対処しながらも器用にモニターを見、話をしている。そんなことが出来ている時点で彼らも十分すごかったりする。それもそのはず。彼らはなのはの教導を受けたことのある魔導師なのだ。あの地獄の教導に比べれば、現状の苦戦など、どういったものでもなかった。
「――ていうか、この黒い人、メチャクチャ凄いですよ!? 交戦開始からたった1分でガジェット撃破数が3桁に届きましたよ!」
彼はごく最近、航空隊に配属された新人魔導師。故に見たことがない。かつて管理局において空戦最強と謳われた
空戦魔導師
(
ルシリオン
)
のことを。モニターに映るルシリオンの圧倒的な戦闘能力に、新人魔導師はあまりの驚きに大声で叫ぶ。
「なんだ新人?
空戦
(
そら
)
の王子様を知らねぇのか?」
新人の驚きに答えるこの部隊の隊長。外見年齢でいえば20代後半くらいの茶色い短髪の隊長だ。
「
空戦
(
そら
)
の王子様? 聞いたことはありますよ・・・。何でも空戦においては管理局最強にして最速・・・って、まさか!」
「そいつがそうだ。ルシリオン・セインテスト・フォン・フライハイト元一等空佐。武装隊、医療局、無限書庫っつう複数の部署を兼任してた、とんでもねぇやつだ。2年ほど前にSSランク魔導師2人が突然管理局を辞めたって騒ぎがあったろ? その当事者の片方で、空戦SSランク。もう片方はそいつの姉で、陸戦SSランクだ」
空戦SSランクの魔導師。それを聞いた新人は鳥肌が立つのが分かった。あのエースオブエース、高町一尉でもS+だというのに、と。そしてその姉もまた陸戦のSSランク。新人の胸は高まり興奮しつつあった。
「そ、そんな凄い人だったなんて・・・! でも辞めたの
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