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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
開戦
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ァーの目的のままに」

スカリエッティの左手に大鎌が現れた。それを掴んで軽々振り回している。

「シャル・・・どうしたら・・・?」

私に対処法はない。それはシスターや戦闘機人も同様のはず。だから“ペッカートゥム”を知るシャルなら何とか出来るだろうと思い訊いてみる。

「スカリエッティごと乗っ取っているアスモデウスを殺す」

シャルの答えは無慈悲だった。

「ドクターを殺すなど認めんぞ!」

シャルの背後に居たトーレが勢いよくシャルの右肩を掴んで無理矢理振り向かせる。だけどシャルの鋭い眼光を見たトーレは肩から手を離して後ずさった。

「別にこの体ごと殺してもいいわよ? でも出来るかしら? 甘々な法の下に動く管理局は、いくら重犯罪者でも殺しを良しとしないのでしょう?」

どんな犯罪者でも殺害することを禁止されているのは間違いない。だからこそ局員や一般市民に犠牲者が出ることもしばしばある。

「私はもう管理局員じゃない。それに世界と人間1人の命、天秤にかけて量る以前の問題。お前1人を犠牲にして世界を救う。悪いけど、それが一番手っ取り早い」

「なるほどね。それはそれは界律の守護神(テスタメント)そのままの偽善に満ちた腐った考え方ね」

「貴様ら絶対殲滅対象(アポリュオン)のように丸ごと滅ぼす連中に言われたくない」
 
シャルとアスモデウスの会話が全然理解できない。“テスタメント”とか“アポリュオン”とか丸ごと滅ぼすとか、一体何を言ってるの? 疑問は尽きない。でも今はそれより・・・

「シャル、ごめん。やっぱり殺害は許可できないよ」

私は私の仕事を全うする。そのためにはシャルちゃんを抑えることからだ。話の内容は未だに理解できないけど、スカリエッティは逮捕、そして法の下に裁く。それを絶対として事を進めていかないとダメだ。

「・・・はぁ、解ってる。今のは単なる冗談だよ。冗談3割、本気7割」

シャル、人はそれを本気と捉えると思う。

「それに・・・アスモデウス。お前は大きなミスを犯してるからね。スカリエッティを殺す必要性はどこにもない」

「なに・・・?」

シャルは“キルシュブリューテ”を持つ右手の逆――左手に再度“トロイメライ”を握り直した。

「その体に答えを刻んであげる・・・。フェイト、シスター、悪いけど手伝って。そんで戦闘機人3機。スカリエッティを救いたいなら手伝いなさい」

“キルシュブルーテ”を逆手に持ち替えて二刀流の構えを取ったシャルに、私たちは協力することを選択した。あとは戦闘機人たちの返答を待つのみだった。

†††Sideフェイト⇒ヴィータ†††

「アイゼン!!」

≪Komet Fliegen≫

コメートフリーゲンで次々と沸いて出
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