『第十七話』〜アルフとの戦闘〜
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「おい、ちょっとおぉぉぉぉ!」
話を聞いてもらおうとしたが女性――アルフ(だったか?)が顔面にむかって蹴りを飛ばしてきたので上半身を後ろに反らして避ける。
「逃げるんじゃない!!」
「おい!待て!とりあえず!話を!聞け!」
「誰が聞くか!」
俺の話をほとんど聞こうとせずにアルフは連続で拳や蹴りを放って来る。
因みに先程の『!』の度に攻撃を避けている。
というよりどうするか。戦ってもいいのだがややこしくなりそうで面倒だ。
だがこのままだったらいつまでもこの状況が続きそうだ。
「この!」
「えっ!?アルフダメ!!」
アルフの振りかぶった右の拳に橙色の魔力が覆う。
完全に殺りにきてる。
仕方ない。
――バシッ!
――ズガァン!
「なっ!?」
「うそ……」
こちらも、攻撃に移らせてもらおうか。
アルフの拳を左手で受け止めた。その反動で足元の地面は半径1mほどの罅が入る。
驚き硬直した隙に左手で受け止めた拳を思いっきり引く。
硬直しているアルフは腕を引かれたことにより大きくバランスを崩す。
そこを顎に掌底アッパーを入れる。
「ガッ!」
最後にアッパーで体が浮いた相手の腹に全力の右ストレートをぶち込む!
「ガハァ!!」
アルフは力に従い8メートル程吹き飛び地面に叩きつけられる。
しかし思ったより飛んだな。力がついたのか?
「アルフ!!」
フェイトは倒れているアルフの下へ駆け寄る。
それを追うようにしてアルフに近づく。
「アルフ!しっかりして、アルフ!!」
「大丈夫、気を失ってるだけだ」
フェイトは俺に涙目の顔を向ける。
「本当?」
「本当だ。悪かったな、ここまでして」
俺はしゃがみこんでいるフェイトの手にしっかりジュエルシードを握らせて帰ろうとする。
「それじゃあ気を付けろよ。あと、その人に謝っといて」
「はい!ありがとうございます」
「どういたしまして」
さてとこれでひと段落かな……。
フェイトの元を離れ家の方向へ歩き出す。
[なるほどね。そりゃ災難だったな]
「別にいいんだけどね。アルフっていう人には少し酷い事をしたな」
俺は自分の部屋でソウルに念話の後の出来事を話している。
[別にいいだろ。先に仕掛けて来たの向こうなんだろ]
「まあな。だけどやりすぎたと思うんだな」
[なら今度会った時に実際に謝ればいい]
「それもそうか」
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