第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第11話 悪魔のような聖女
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で、楽しんでいた。
八神家では、末っ子だったからだろうか。
お姉さん風を吹かせるのは、存外よいものだった。
――ヴィータに言ったところ、姉の心得とやらを3時間近く語られて大変だったが
そして、先ほど、サーチャーから重要な情報が送られてきた。
アーシアを利用しようとしている堕天使陣営のエクソシスト――フリード・ゼルセンが、行動を起こしたのだ。
過激な異端視問を問題視され、教会から追放された彼は、血に飢えた性格破綻者だ。
サーチャー越しでさえ、ひしひしと感じられた。
そんな彼が、契約するために悪魔を召喚しようとした人間を嗅ぎ付けた。
後は簡単、召喚主を殺そうと動くだけだ。
(ザフィーラ、頼んだよ)
(お任せください)
行動の予想は簡単だったので、フリード・ゼルセンをザフィーラに追わせている。
召喚主は、兵藤一誠を呼ぼうとしているようだ。
たしか原作では、彼は現場について、惨殺死体をみてしまう。
硬直した無防備な彼を、フリード・ゼルセンが攻撃し、止めをさそうとする。
その直前にアーシアが登場し、兵藤一誠の助命を嘆願する。
しばし対峙するが、リアス・グレモリーたちが、魔法陣を使い転移してくる。
不利を悟ったフリード・ゼルセンは、アーシアとともに逃亡。
堕天使の気配が接近してきており、リアス・グレモリーたちも撤退する――という流れだったはずだ。
ボクは、召喚主の殺害を防ぐべくザフィーラを向かわせたのだ。
現に、いまザフィーラが、シールドを展開して召喚主を守っている。
しばらく、にらみ合いが続いていたが、そこに兵藤一誠が到着。
ザフィーラを知らない兵藤一誠は、うかつに動けず、三つ巴になっている。
(リアス・グレモリーが異常に気付いた。すぐに、転移してくるから備えておいて)
(了解しました)
すぐに、魔法陣が輝いて、リアス・グレモリーが登場。
フリード・ゼルセンとしばし問答が続き、アーシアが彼の背後から現れる。
兵藤一誠は、こちらに来るように呼び掛けるが、彼女は拒否した。
複数の堕天使が接近してくる気配に気づいたリアス・グレモリーは、撤退を決意。
そのまま、魔法陣で転移し、兵藤一誠は、ザフィーラが抱えて退いた。
(兵藤一誠を部室に届けてきました。このまま帰還してもよいでしょうか)
(お疲れ、ザフィーラ。今日のポトフは自信作なんだ。早く帰ってきておいで)
――――かくして、アーシア・アルジェントを巡る物語は加速していく
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