暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
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りかごへはルシル、地上へは私が行くと。
「・・・ルシルはなのは達と一緒。私はフェイトと一緒に行かせてほしい」
「・・・それでいいのならそれでいこう」
ルシルは反対せず賛成してくれた。最初からゆりかごに行くつもりだったから当然か。何せ白髪の女からのご指名だ。十分罠の可能性があるけど、私かルシルのどちらかが行かないといけないことには変わらない。
そして私はスカリエッティのアジト。おそらくそこに間違いなく他の“ペッカートゥム”が居る。そんなところにフェイトを1人で行かせられない。それではやて達も異論はないみたいで、私の意見に頷くことで許可を示してくれた。
『決まりやな。あとそれと今回の作戦だけになるんやけど、シャルちゃんとルシル君のコールサインを決めとくな。シャルちゃんはライトニング5、ルシル君はスターズ5になるっちゅうことで。それでええか?』
コールサイン・・・ちょっと嬉しいかも。
「あ、うん。それでいいよ」
「スターズ5か。了解だ」
『よし。それじゃみんな、すぐにでも作戦決行やから準備してな』
ミーティングルームに「了解」と響く。ブリーフィングが終わって、それぞれ会議室をあとにしていく。私はフェイトに一言謝っておかないとって思って駆け寄る。
「フェイト」
「どうしたの、シャル?」
私の小声でもフェイトは振り向いてくれた。
「ルシルをフェイトのトコじゃなくて、ゆりかごに行かせてごめん」
フェイトはやっぱりルシルと一緒に行きたかったんだと勝手に思い込む。私の謝罪を聞いたフェイトはきょとんとして、そして微笑んだ。
「謝ることじゃないよ。シャルが言わなかったら私が言ってたから・・・」
「「フェイトさん?」」
側に来ていたエリオとキャロの頭を撫でるフェイト。2人もさっきのフェイトのようにきょとん。
「ヴィヴィオが待ってる。パパって・・・。だからヴィヴィオを助けに行くのはなのはとルシル。それにね。シャルと一緒が嫌って、そんなことあるわけないよ。シャルも大好きなんだから」
「大人だね〜、フェイト」
「えっへん」
感心の声を出したらフェイトが胸を張ってえっへん。懐かしいなぁ、それ。でも、うん。そう言ってくれるなら助かるよ。
「ねぇ、シャル」
「ん?」
さっきの柔らかな表情から神妙な面持ちと変わった。
「欠陥品って・・・なに?」
フェイトの質問が私の静かだった心を揺らした。
「あの白髪の人、ペッカートゥムなんだよね? じゃあ欠陥品ってやっぱりルシルかシャルの・・・」
「ごめん、答えられない。それは・・・きっといつか話すことになると思う。それまではお願い。忘れろなんて言わないから、しばらく胸の奥に仕舞っておいて」
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