暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
聖地より蘇る翼
[12/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
・・・・さぁ目を開けて」
なのはが言うと、それぞれが目を開けて一息。思い出すだけでそこまで疲れるって。そんなに辛かったか? いや辛かったよな、うん。
「まぁあたしやなのは隊長が言うのもなんだが、あたしらの訓練キツかったよな」
「うん。それでも、よく付いて来てくれたね」
「ああ。テメェら強くなったぜ。このあたしとなのは、それにセインテストやテスタロッサのシゴキに耐えてみせて、ここまで来たんだからな。だ・け・ど、誰よりも強くなったとは言わねぇからな。そこんところ肝に銘じておけな」
「シゴキて・・・あはは。でもヴィータ副隊長が言ってることも一理あるよ。どんな相手でも、どんな状況でも、ちゃんと立ち向かって乗り越えられるように教えてきたつもり。ね? ルシル君」
まさか話を振られると思ってもみなかったため、「は?」と返してしまう。ヴィータが「お前も教導に携わった者として、何か言えよ黙ってねぇでさ」と嘆息。なのはも「そうだよ。ルシル君だってみんなの師匠なんだから」と勧めてくる。
「そうだな・・・。なら私からも少し話をさせてもらおうか。守りたいものを守れる、救いたいものを救える、如何なる絶望的な状況でも諦めずに立ち向かえる。そんな希望の力を、君たちは持つことが出来たはずだ。これまで必死になって頑張り、だが焦ってミスを犯したこともあった。それもまた1つの経験として。どれだけ辛く苦しくても、諦めずに努力し積み重ねてきたその経験は、決して君たちを裏切らず、どんな苦境でも力を与えてくれるはずだ」
スバルとティアナがフッと私から目を逸らした。が、すぐに視線を戻して私を見た。そうだ。逃げなくていいんだ。失敗は恥ずかしいかもしれないが、大切な経験だ。
「私からは以上だな」
そう締めくくると、ヴィータが「まぁそう言うこった」と頷いた。
「どんな困難な状況でもきちんとクリアしてこその“ストライカー”だからね、みんな」
ストライカー。“エース”と同じ、魔導師における尊称の1つだ。その人がいれば困難な状況を打破できる、と言われるほどの信頼を得た者につけられる。なのは達は、この子たちをストライカーに育てることを前提として教えていた。
「「「「はい!!」」」」
「・・・それじゃあ、機動六課フォワード隊、出動だよっ!」
「おらキッチリ仕事してこいよっ」
「帰ったら祝杯だ」
「「「「はい!」」」」
敬礼をして走り去っていく3人。残りの1人、スバルはに佇んだまま俯いていた。なのはと話があるのだろう。なら私たちは先に行くとしようか。ヴィータもその場に同じことを考えたようで、2人に気を遣ってか「先行ってるぞ」歩き出し、私もそれについて行く。
「墜とされんなよ、セインテスト」
降下ハッチへと
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ