弾幕剣舞
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ートに針が掠りはじめる。
「あはははっ!今日から妖精女王の名は私のもの!私こそが妖精!」
自分の勝利を確信したエバーグリーンは高笑いを上げる。
「シュラン!どうにか―――――――」
「かしこまりました」
「は?」
エルザが横にいるシュランに声を掛けると、一瞬でシュランが小さく呟く。
その素早さにエルザは驚愕する。
シュランは何故か足を止め、右手に魔法陣を展開させると―――――――
「常夜の蛇」
魔法陣を、エバーグリーンに向けた。
そこから紫を帯びた黒い蛇が放たれ――――――――
「対象・妖精機銃レブラホーン」
シュランの言葉に反応するように、針1本1本に巻き付き――――――
「攻撃法・消滅」
――――――煙のように、消えた。
「!」
「なっ!?」
一瞬の出来事にエバーグリーンは勿論、エルザも驚愕する。
そしてそのままシュランは右手を掲げた。
「対象変更・エバーグリーン」
「え?」
「攻撃法・無し。拘束、捕獲」
黒い目がきらりと光り、黒い蛇が真っ直ぐにエバーグリーンへと向かっていく。
「ひっ、いやあああっ!」
シャア!と牙を向き向かってくる蛇模様にエバーグリーンが悲鳴を上げた。
が、遠慮なく蛇模様はドレスグローブに突き刺さり、エバーグリーンを動けなくする。
「こんな感じでよろしいでしょうか、エルザ様」
「あ、ああ・・・助かった」
「お気になさらず」
恭しく頭を下げるシュラン。
エルザは両手に剣を持ったままエバーグリーンに歩み寄る。
「お前のような奴でも妖精の尻尾の仲間である事には変わらん。妖精女王と名乗りたければ名乗ればいい。元々、誰が付けたか解らん字だ」
エバーグリーンは何も言わない。
ただ、エルザを睨んでいる。
「くだらん事はやめて皆を元に戻せば、お前をキズつけたりはしない」
エルザは石化を解くよう要求する。
シュランも同意するように頷いた。
が、エバーグリーンは何故か笑みを浮かべている。
「うふふ・・・ちょっと甘いんじゃないの?私の石化眼にはもう1つの力があるのよ」
「もう1つ?」
シュランが怪訝そうな表情をする。
「遠隔操作」
小さく呟く。
「服を脱ぎなっ!素っ裸で私の前に跪くんだよ!さもないと、今すぐ石化してる女どもを粉々に砕いてやるよ!」
叫びながら脅迫するエバーグリーン。
シュランは至って冷静な様子でエルザを見た。
「・・・如何致しましょう。服を脱げと御命令されましても、私は敵からの命令を聞く事は滅多にしないのですわ。ガジル様が命じら
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