弾幕剣舞
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不可!」
石化眼は真っ直ぐにシュランを見つめる。
・・・が、いつまで経ってもシュランは石化しない。
「くっ」
その隙にエルザが剣を振るうが、エバーグリーンはそれをギリギリで避ける。
「アンタ・・・何で石化眼が・・・」
「簡単な事ですわ。私は先ほど目隠の蛇を巻きつけてきましたから。目から受ける魔法は効きませんよ」
そう言うシュランの右手首には、ブレスレットの様に黒い蛇模様が巻き付いていた。
「そう・・・だったらこういう魔法で」
たん、と短く地面を跳ね、腕をクロスさせる。
その手からキラキラと光が舞い――――――――
「妖精機銃レブラホーン!」
腕を広げたと同時に、無数の針を放った。
「!」
「あら」
咄嗟に針を避けるエルザとシュラン。
そしてそのままエバーグリーンを追っていく。
「この無数の針・・・かわしきれるかしら?」
その言葉と同時に針が増え、全てを避ける事が困難になってくる。
前へ進む為にエルザは剣を振るい、針を弾き返していった。
「氷河の蛇!」
その斜め後ろを走るシュランは腕や脚、首などの身体全体に淡い水色の蛇模様を巻き、自分に当たる針を全て氷漬けにしていく。
「そぉれっ」
妖精の羽を広げ、エルザの一撃を避けるエバーグリーン。
「待てっ!」
「逃がしませんよ!」
それを見たエルザは屋根を伝ってそれを追い、シュランは髪の束2つを蛇へと変えて近くの柱へ巻き付け追った。
針が突き刺さった跡だけが残る。
「速いですね、あの方は・・・ですが、私が戦ったあの閃光には遠く及ばない」
小さく呟き、シュランは針を凍らせていく。
飛びながら針を放つエバーグリーンとそのエバーグリーンを追いながら剣を振るうエルザと、体中の蛇模様を駆使して針を凍らせるシュラン。
しかし、両者の距離はなかなか縮まらない。
片方は攻撃しながら飛び、もう片方は防ぎながら追う・・・距離が縮まらないのも当然といえば当然の事だ。
「この数の針を防ぎきってるとはね。やるじゃない」
後ろで剣を振るい、針を凍らせながら自分を追ってくる2人を見てエバーグリーンが呟く。
「でも、『倍』ならどうかしら?」
そう言ったと同時に、エバーグリーンから放たれる針が一気に倍に増える。
「くっ!」
「増えた!?」
突然の事に驚きながらも何とかそれを避ける2人。
「う・・・あっ・・・」
「っ・・・くあっ・・・」
だが、その数はかなりのもの。
次第に防げなくなり、エルザのゴスロリの広がった裾や二ーハイソックス、シュランのメイド服のふんわりとした袖やスカ
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