喫茶店デート
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なったカップを持ったエリーが立っていた。
「ああ、エリーシャちゃん。紅茶のおかわりは?」
「はい、いただきます♪」
カップをシュタイナーに渡し、シュタイナーはそのカップを洗い始めた。
「それで、リズベットちゃんは何飲むんだい?」
「じゃあ、ミルクティーで」
「了解、ミルク多めにしとくよ」
シュタイナーはカップを洗い終わると作業に取りかかった。
「本当だったら茶葉から淹れたいんだけどね〜」
「SAOじゃ、料理は簡易的になっちまうからな〜・・・」
「ああ〜、それアスナも言ってた」
「あたしは料理しないからわからないけど・・・」
「だろうな、リズって料理しなさそうだし」
「確かに・・・」
「あんたたち、喧嘩売ってる?」
「「マサカーソンナコトナイデスヨー」」
「何故片言?」
「はい、おまちどうさま♪」
俺たちがじゃれてる(?)間にシュタイナーはリズのミルクティー、そしてアップルティーを淹れ終わっていた。
「このアップルティーは?」
「わたしだね」
「召し上がれ♪」
そう言われるままにリズはミルクティーを一口。
飲んでしばらくして、
「美味しい・・・」
「だってよ」
「お粗末様です♪」
「シュタイナーってリアルでも喫茶店やってるの?」
「うん、とはいってもバイトとして働いてるんだ」
「へぇ〜・・・」
正直、彼の紅茶を淹れるスキルは大したものである。“料理スキル”が進化して最終的には“お茶スキル”を身につけたのも彼の努力の賜物である。
こんな風に何かに熱中できるのは本当に羨ましいものだ。
夕日が照らすその帰り、エリーは俺の顔を見て聞いてきた。
「シオン?どうしたの?」
「いや、何かに熱中できるのってスゲーなって・・・」
「シュタイナーさんのこと?」
「ああ、本当にスゲーよアイツは・・・」
エリーは少しの間黙ったあと、少しだけ頬を紅くして言った。
「私もあるよ、熱中すること・・・」
「なんだよ?」
それを聞くとエリーは俺の唇に軽くキスをした。
キスをしたエリーは悪戯な微笑みをしながら言った。
「キミだよ♪」
「ッ!!」
俺の顔はみるみる紅くなり、それを誤魔化すように視線を逸らした。
「はぁ・・・、んなもん、俺も同じだよ・・・」
俺はエリーに聞こえないようにそう呟いた。
「ん?なに?」
「・・・何でもねーよ!」
俺は笑いながらエリーの額にデコピンをした。
「いった!もう・・・!」
「ほら、帰ろーぜ!」
俺はエリーに手を差しのべた。しかし、エリーは膨れっ面のままこっちを見ない。
こ
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