暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
涙 〜Lacrimae〜
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で赤く輝く“レリック”。そしてそれを見つめるのはベルフェゴール。その口は何らかの言葉を紡いでいる。しかし、この場にいる他の4人には聞こえてはなく、気付いてもいない。今この場でベルフェゴールを模した許されざる傲慢たるルシファーの計画が着々と進んでいるということに。
さらに輝きを増していく“レリック”。そしてベルフェゴールの口は閉じられていた。彼女が紡いでいた言葉、それは・・・
――Dum fata sinunt vivite laeti/運命が許す間、喜々として生きよ――
・―・―・―・―・
襲撃を受け、機能していない隊舎と隊員寮の代わりとして用意された宿舎。その宿舎の外の一画、そこになのははひとり立っていた。その姿に気付いたフェイトは、「なのは」と声をかけ近付いていく。なのはは振り返って「フェイトちゃん」と呼び返す。
「こんなところで何を――って、やっぱりヴィヴィオのこと、考えてたんだよね・・・?」
「・・・うん。約束、破っちゃったなって・・・」
なのはが思い出すのは、地上本部警備の任に就くその夜、ヴィヴィオと指切りをしたこと。
「ママの代わりだよって、守っていくよって約束したのにっ・・・、私はヴィヴィオの側に居てあげられなかった。守ってあげることが出来なかった・・・!」
なのはの目から次第に涙が溢れ始め、頬を伝っていく。黙ってなのはの言葉を聞いていたフェイトは、なのはへと駆け寄って抱き締める。彼女の目にもまた涙が浮かんでいた。
「ヴィヴィオが1人で泣いてるって、悲しい思いとか、痛い思いしてるとかって思うと、それが怖くてどうにかなりそうなの! 今すぐ助けに行きたい! もう泣かなくても大丈夫だよって、迎えに来たよって、安心させてあげたいっ! それなのに・・・私は・・・!」
「なのはっ。ヴィヴィオはきっと大丈夫だから。だからみんなで、ヴィヴィオを迎えに行こう!」
†††Sideはやて†††
ロッサとの待ち合わせしてる場所へと急ぐ。目的地は本局の艦船ドックなんやけど、約束の時間に完全に遅れてる。足早に廊下を進んでる中、「はやてっ」って私を呼ぶ声。待ち合わせてたロッサのものや。
「ごめんな、ロッサ。かなり遅刻してもうた」
「大丈夫だよ、このくらい。それよりはやての方がキツそうだよ」
「え? う〜ん、そうやね。ギンガとヴィヴィオも攫われたんがかなり痛いわ。部隊員の多くにも怪我人を出させてしもたし、協力者のシャルちゃんにも・・・悪いことした・・・」
ギンガとヴィヴィオの拉致。大切な仲間たちも大怪我を負って、親友のシャルちゃんは今も死の淵を彷徨っとるってシグナムから報告をもらった。部隊長としてこんなん許されることやない。完全な失態や。
「そやけどな。取られたものは絶
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