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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
地上の悲劇
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たしらの邪魔をするっスか?」
赤髪のガキと洋紅色した髪のガキが何かほざいている。そう。お前たちが私の友達を傷つけたわけか・・・さぁどうしてくれようか。
「ふぅ。落ち着け、私」
怒りで沸騰する頭を理性で冷却させて無理やり落ち着かせる。怒りは爆発的な力を発揮できる反面理性が飛ぶ。戦場では一番あってはならないことだ。
「その子は私の大切な友達の1人なんだ。だったら私の言いたいこと・・・解かるよね?」
「「っ!?」」
私がお見舞いしてやった威圧にその少女2人が一歩下がった。下がったのがたった一歩だけというのには少し驚きだけど。普通なら逃げ出すか腰を抜かしてへたり込むかのどちらかなのに・・・・。
「ギンガをどうするつもり? 返答によってはしばらくの病院生活になるから覚悟してよね」
「待ってくれ」
少女2人の背後からさらに小さな子供が歩み出た。右目に眼帯をした銀髪の少女。外見年齢で言えば10〜11くらいかな。
「チンク姉・・・」
今気づいたけど、赤髪にチンクって呼ばれた銀髪少女の首下にある装甲にはXとある。そして生意気そうな赤髪は\、もう片割れは]T。こういう場合はおそらく数が若い方が上だ。だからここでは銀髪少女チンクがリーダーだ、と私は判断した。
「ドクターからは余力があり、なおかつ可能ならタイプゼロ――」
チンクの視線がギンガに向けられた。どうやら目的を聞かせてくれるようだ。
「特にこのファーストを優先的に確保するように、と命を受けている」
「確保が目的なら殺してはいないのよね?」
すでに私とルシルは、スバルとギンガから自分たちも戦闘機人だと聞かされてる。
「そうだ」
だからと言って今のギンガの状態が良いか悪いかで言えば悪いも悪い、極上の最悪だ。だったらギンガを早くマリエルさんのところへ連れて行くべきだ。ならばこの3人をどうにかして、そしてギンガを保護、マリエルさんと連絡を取る。やることは決まった。ならあとは行動あるのみ。
「判った。なら、私を前にしてもうギンガを確保するのは不可能だから、大人しく投降しなさい」
「なんスか、それ? あたしらに勝てるとでも思ってるっスか?」
「チンク姉、さっさとこいつをブッ倒して、そいつを運んじまおうよ」
私の放つ威圧から復活した2人なんだけど、なんかおかしい。さっきから私に勝てると思ってるようだけど、私のことをスカリエッティに聞いていればこういう態度は取らないはずなのに。もしかして聞かされていないのかしら。
「IS発動、ブレイクライナー!!」
「いくっスよ! IS発動、エリアルレイヴ!」
私の思考を中断するかのように、2人の足元にテンプレートが展開される。
――エリアルショット―
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