第二十五話
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イダーは実戦経験を積んでいるからだ。これが一番大きい。転生者は基本実戦経験が乏しい。そりゃあ、世界に居ても居なくても問題ない人間なので一般人の中でも特に普通、どちらかというとアニメ等が好きな人間、最近オタクと呼ばれている奴らばかりだ。まあ、この世界自体が漫画の世界らしいから仕方ないのだろう。しかし、原作知識が無いのが結構辛い。こちらは常に後手に回らなければならない為、現れ次第現地に向かい速攻で殺さなければならない。下手に時間をおくと経験を積まれかねないからだ。やはり知識を奪う方向でなんとかしなくては。
『それには及ばん』
急に今までとは全く異質な念話が届く。
『誰だ』
『お前と契約せし者だ』
それで正体が判明した。念話の相手は上位神だ。
『どういうことだ』
『お前にある程度の行動の指針と仲間を与える』
『指針はともかく仲間?』
『そうだ、その者の魂は転生者として選ばれたのだがそれを拒否した。しかし無理矢理その世界へと送られてしまう。それも物語の主軸として。その者はほんの一握りの幸せを手にしていたにも関わらず』
『この大人達の欲望にまみれた世界に飛ばされるか。どんな幸せだったんだ』
『家族がいて、友がいて、そして好意を寄せる者がいる。そんな小さな幸せだ』
『分かった。その子と確実にあえる指針をくれ』
『その者をどうするつもりだ』
『何、以前と同じ様にその小さな幸せを与えてやるだけだ』
『やはりお前にこの世界を任せて良かったと思う』
『その子に伝えといてもらえるか、絶望の中にも光があるって』
『伝えておこう』
「どうした、急に黙りおって」
「上位神から新しい仕事の追加が入っただけだ」
上位神と話した事を全部話す。
「まあ、それ位なら別に構わんな。対価も申し分ない」
「そうだ(助けて)っ!?」
リーネから念話が届く。キティにも届いているのか表情が険しくなる。
(どうした)
(このかが川に落ちて刹那から羽が出てそれで、いや、だめ、だめえええええぇぇぇぇ)
「レイト」
「分かってる」
リーネが急にパニックを起こしたという事はたぶん二人の姿が見えなくなってしまったのだろう。
オレは急いで影のゲートを使いリーネの元に飛ぶ。
そこで見たものは凍り付いた川とパニックを起こしているリーネだった。
side out
side リーネ
ある日私に妹が出来た。
名前はせつな。
髪が白くて眼があかくてとてもかわいい子でした。
お父様とお母様が言うには両親が死んだあとにいじめられていたそ
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