第二十一話
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戦う奴らもいるぞ。それどころか魔法を戦争に使わないと決めた国もあった。しかも普通に魔法を使う奴らとタメ張ってたし」
「えっ!?」
「ぶっちゃけ戦闘スキルだけならラカンクラスがごろごろいたからな。はっはっは」
「まじかよ」
「大まじめだよ。ちなみにオレはその世界で最強を名乗って学園長をやっていた」
「結局教師をやってんのかよ」
「ただの学園長と思うなよ。アリアドネーよりデカイ学園国家なんだぞ。普通の勉強から、芸能関係、服飾関係、商業、工業、農業、魔法技術、戦闘技術、政治、教えれない事は何も無いって言う学園だぞ」
「それは確かにすごいな」
「正直に言っておこう。あの学園都市の戦力があれば世界征服も余裕......でもないな魔王がいるし」
「魔王なんているのかよ」
「いるんだよこれが。オレの息子なんだけど」
「息子!?じゃあ、レイトも」
「ああ、説明不足だったな。魔王の産まれ方だけど魔王を殺したやつが新たな魔王になるっていう一種の呪いなんだよ。で、オレの息子が前魔王を殺して新しい魔王になったんだけど、普通に善政を敷いてて世界で2番目に発達している国なんだよ。1番は学園国家だけど。まあ話を戻すがつまりオレは魔力や気を使わない戦闘法を知っているし魔獣との戦い方も知っている。そして武器も用意してやれる」
「つまりはオレが最強になれば良いんだな」
「その通り。というわけでほれ指輪」
前回と同じ不老になる指輪をナギに渡す。
「今回はどれだけ入ってるんだ」
「とりあえず最低限の身体作りを3年、その後に使いやすい武器を見極めるのに1年、使い慣れるのに1年、で最後に実践を5年の10年を目安にしている」
「わかった、けどやっぱりレイトは」
「直接は手を出さないな。まあ、元老院のジジイどもにはお礼参りをさせてもらうがな。......間接的に」
「結構あくどいな」
「弟子の卒業試験も兼ねてるからな」
「弟子なんか取ったんだ」
「聞いてないのか、クルトを弟子にしたんだよ。政治とかの方面だけど」
「へぇ〜」
「あいつはあいつでアリカ王女を救う為に頑張ってるんだよ」
「あいつもアリカの事が」
「負ける気か?」
「さあな、決めるのはアリカだ。だけど負ける気はねえ」
「良い返事だ。お前はもう“偉大なる魔法使い”、いや“偉大なる英雄”だな」
「レイトに言われると満更でもないな」
「そりゃ元老院が決めた“立派な魔法使い(都合のいい駒)”とは違うからな。オレが認めた本当の強さと正義を持っている称号として世に出そうと思う」
「つまりオレは第一号ってか」
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