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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
それぞれの思惑
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†††シャルロッテ†††

今日も今日とて私はヴィヴィオとお喋りしながら、みんなの訓練をモニター越しで見学中。てゆうかさ、「シグナムも全然訓練に参加しないよね」ってちょっと離れた位置に居るシグナムに話しかけた。

「私は、なのはやヴィータ、テスタロッサやセインテストのように論理云々で教えるのは苦手でな」

本当に私とシグナムは似てる。論理ではなく感覚で剣を振るう。いつも思ってた親近感。だから「そっか♪ シグナムってやっぱそうだよね」って笑ってしまった。

「む? お前もどちらかと言えば私と同じだろう」

「だから笑っちゃうんだよ。あまりに似過ぎていてさ・・・ホント、可笑しい」

「・・・どうした。何かあったのか、フライハイト? なにか悩んでいそうだな」

シグナムの真剣な声色での問い。シグナムの方を見ると、真っ直ぐに私の目を見つめるシグナムと目が合う。悩み。うん、最近できた。終わりが見えてきたんだ。私とルシルのこの世界での最後が。騎士カリムの預言の内容。“大罪ペッカートゥム”が何を企んでいるかハッキリと判ってないけど、私とルシルが居ようがそれでも続けるヤツらの企み。

(最強の第四の力、天秤の狭間で揺れし者4th・テスタメントであるルシルが居ても、問題にならないほどの強さを持つアポリュオンを召喚する・・・)

本来なら“絶対殲滅対象ペッカートゥム”を使って、上位の“アポリュオン”を召喚なんて聞いたことも無いから、本当に一体何を企んでいるのか不明。でも“標”がどうのって預言だし、上位連中が来るのはまず間違いない。だからストレスが溜まるのなんのって。

「ううん、ありがとう、大丈夫だから。うん、私は・・・大丈夫」

「大丈夫と言われてはもう深くは追求できないが、しかしなフライハイト。我々はお前とセインテストの力にもなりたいのだ。確かにペッカートゥムに対しては無力だが、お前たちの愚痴や悩みを聞いて心労くらいは減らせる、とは思うんだが」

「その気持ちだけで、私は十分だよ。十分すぎるよ。・・・でも、ひとつだけ、いい?」

私はシグナムに歩み寄って、躊躇いもなく真ん前からシグナムの胸に寄りかかった。シグナムはそっと抱き寄せてくれて、子供をあやすように背中を撫でてくれた。トクントクンと心臓の音がして、胸の柔らかさと温かさに安心する。

「背格好はもう大人だろうが、私からしてみればお前もセインテストもまだ子供だ。だからもっと大人を頼れ。肩だろうが胸だろうが、少しでも安らげるのなら貸してやる」

「え? それってつまりルシルにも胸を貸すっていう事?」

「バカを言え。奴には肩で十分だ。それに、胸ならテスタロッサに貸させればいいだろう」

「あはっ。その通りだ。ルシルがシグナムの胸に寄りかかったら、フェイトが
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