暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ヴィヴィオとママと・・・・
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。次に聞こえてきたのは、“パカラパカラ”という、まるで馬の走る音。そして私とヴィータちゃんとルシル君は見た。黄金のたてがみをした白馬を。それに跨るシャルちゃんとヴィヴィオ。その後ろからフェイトちゃんがオロオロしながら白馬を追っていた。

「・・・ええええええっ!?」

「うおっ? 馬だっ! しかも脚が8本もある! なんだコイツ!?」

ほんの一瞬だけ思考が止まっちゃった。再起動した私はあまりの光景に大声を上げてしまった。

「お〜ま〜え〜は・・・・アホかぁぁぁぁぁっ!」

ルシル君が叫びながらシャルちゃんとヴィヴィオが跨っている白馬へと全力疾走。その手に持っているのはピコピコハンマー、しかもかなり大きい。ルシル君は跳躍。そしてシャルちゃんの頭上へ一直線に落ちていく。

「あんまーーーーいっ!!」

上から降ってきたルシル君のピコハンを、シャルちゃんはこれもまた大きいハリセンで捌いた。もうわけが解らないよ、2人とも・・・。結構カオスな状況にそんなことを思いながら、私とヴィータちゃんもみんなの元へと駆け寄る。

「えっと・・・シャルちゃん・・・これは?」

「なあ、セインテスト。これもお前の使い魔か?」

「ん? あ、ああ、そうだ・・・!」

ヴィータちゃんは白馬の体を撫でながら訊き、ルシル君はシャルちゃんにピコハンの一撃を入れようと頑張りながら答えてる。シャルちゃんは白馬から降りて、ルシル君のピコハンをハリセンで捌き続けながら応えた。

「まずはおはよう、なのは。で、さっきの質問の答えは“馬”だよ」

そんなの見れば判る。どこからどう見ても馬、それは判ってるんだってば。私が聞きたいのは、どうしてこんなことになっているのか、だよ?というか、余裕でルシルの連撃を捌いてるよね。さすが剣士さん。ルシル君の必死さが可哀想になってくるよ。

「シャル、なのははそういうことを訊きたいんじゃないと思うんだけど・・・」

そうだよ、フェイトちゃん。私の言いたいことをちゃんと判ってくれてありがとうだよ。

シャルちゃんは「えいっ」ってハリセンを振るって、スパーンといい音をさせながらルシル君の顔面にヒットさせた。よろめきながら後ろに退く、鼻を押さえたルシル君。今のは痛そうだ。ヴィータちゃんが「うぉ、クリティカルヒットだっ」って笑う。

「判ってるって、なのはが言いたいことくらい。見ての通り散歩だよ、なのは。フェイトとヴィヴィオが散歩していたのを見て、私も一緒したいな〜って思ってさ」

「だ、だからって・・・何故に天駆閃馬(スキンファクシ)を呼び出すかな、君は?」

ルシル君が馬の名前?と思う言葉を口にしながら、未だに馬に跨っているヴィヴィオに近づいていった。ヴィヴィオの方はさっきまでのやり取りに少し怯えて
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